ミュージカル作品紹介(第328回) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ライオンキング 2003 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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キ ャ ス ト | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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ス ト ー リ ー | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
第100回を参照 |
コ メ ン ト | ||
シナリオ | ○ | セリフ回しを含め、若干の手直しが入っているようですが、シナリオの唐突な展開は相変わらずです。冒頭の動物群、ヌーの大群の大仕掛け、床から迫り上がるステージ、ラフィキの占いの木、フライングなど派手な演出は、一人のアイデアから出ているようですが、統一感が感じられません。また、哲学も伝わってきません。 |
キャスト | ◎ | ブロードウェイの模倣でなく、四季オリジナルという意識が伝わってくるキャストです。ロングラン化して久しく、アドリブを加える余裕さえ感じられます。また、黙々と演じるのでなく、観客を楽しませるという雰囲気も伝わってきました。 |
ナンバー | ◎ | 歌唱力がアップし、「愛を感じて」「彼はお前の中に生きている」「覚悟しろ」などソングナンバーの冴えが出てきています。「ハクナ・マタタ」は聞き取りにくい部分もあり、かなり物足りません。 |
ステージ | ☆ | 大がかりなセットは、個々には見事です。子供騙しな印象ですが、徹底していて小気味よいです。パペット(人形)やマスクもよく出来ていて、キャストも雰囲気を巧く出しています。ムファサやスカーは、マスクで遊ぶ余裕まで示します。 |
演 技 力 | ☆ | メインはいずれも巧く、四季なりに自家薬籠中のものとした感が強いです。一幕の強い人物像が二幕で薄くなるのは、脚本の弱点でしょうか、演技力でのカバーが難しいのかも知れません。 田村と宮川は言うまでもありませんが、金と吉谷の味のある演技が印象的です。吉原は主役で頭が一杯なのか、演技に余裕が感じられません。吉武の方が堂々として余裕が感じられました。 |
歌 唱 力 | ◎ | 金と吉谷は、歌唱でも渋味があります。聴かせるほどではないものの、響きのある情感の籠もった声です。吉原は、上滑り気味で物足りません。シンバの感情を重ねて欲しいです。 |
ダ ン ス | ☆ | ダンサー達が体をよく作っています。二幕冒頭で元気なダンスを見せ、群舞でもパワーが伝わってきます。ただし、フォーメーションは不統一で、苦しい感じもあります。 吉原は汗を振り乱して、弾むようなダンスを見せます。木下もまずまず。「愛を感じて」のフライングは必然性が薄く、ゴチャゴチャとして主役を霞ませます。 |
総合評価 | ◎ |
シナリオの問題と、主役吉原の余裕不足がマイナス要素です。四季の準オリジナル作品としつつありますが、思い切ってシナリオに手を入れてもよいのではないでしょうか。それにしても、ロングラン化しているだけに、キャストのパワーアップに感心しました。 関連コラム>えとせとら第232回 自家薬籠中と為す 蛇足>ディズニーは動物や愛をテーマにしていますが、人間的な嫌味が強く、無機的な動物表現にも厭きを感じます。アニメはさほどでもありませんが、舞台化するとさらに際立ちます。 |
上記コメントはポン太の主観&独断に基づいています なお、評価ランクはポン太の五つ星を参照ください |
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ア ク セ ス | ||
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