ミュージカル作品紹介(第100回) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ライオンキング | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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キ ャ ス ト | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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ス ト ー リ ー | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ランドの王ライオンムファサに息子シンバが誕生した。これを快く思わない王弟スカーは、思慮の足りないシンバを嗾けてムファサを亡き者にしようと企み、一度目は失敗。二度目は、自ら崖から突き落とし、ヌーの大群に圧殺させることに成功した。その責任をシンバに押し付けて放逐し、自ら王位を奪った。 シンバは放浪の旅に出て、ティモンとブンバァという友人を得た。気のいい友人達と長く平和な時を過ごしたシンバは、立派な青年ライオンとなった。そこへ幼なじみのナラが登場し、スカーの独裁とランドの窮状を訴えるのだった。占い師ラフィキは、ムファサの遺言を伝え、シンバに王位に就くよう示唆を与えた。 スカーは、ハイエナ達をコントロールして暴政を敷いていた。しかし、水は枯れ、食糧にも事欠き、ハイエナが飢え始めた。そして、王弟と王子の対決が始まる。。 |
コ メ ン ト | ||
シナリオ | ○ | ビジュアル重視のためか、シーンの結びつきや時間配分は問題が多いように見られました。コミカルな演出と絡んで軽妙なギャグはまずまずですが、シナリオ的に感動を与える感じではありません。 |
キャスト | ○ | 被りものを使うという特殊な事情がありますが、四季にしては若干演技力の落ちるキャスト構成でした。歌唱力もかなり物足りません。 |
ナンバー | ○ | 「愛を感じて」「終わりなき夜」がまずまずです。歌い手の問題もありますが、全体的に冴えないナンバーが並びます。「覚悟しろ」の振付はなかなか楽しいものでした。 |
ステージ | ☆ ☆ |
オープニングでキリンや象などが闊歩する様は圧巻です。カモシカやヒョウなど人間の上半身が違和感を感じさせるものもありましたが、かなりビジュアル的な拘りが見えます。象の屍を模した階段ステージや、床下からせり上がってくる渦巻きステージなども斬新で、シルエットを工夫した影絵も面白いものでした。ヌーの大群も大仕掛けを使うだけに迫力がありました。 |
演 技 力 | ◎ | 新木は威厳ある態度が優れていました。深水も中性的な迫力で魅せていました。藤川と伊藤の人形操作は一級で、人形の仕草に合わせながらセリフやダンスを交えるのは努力の賜物でした。田中は動きのキレが不足、遠藤は色気不足、とう・冨田はメジャー劇団の子役としては力不足であると感じました。 ハイエナ3人組は、もう少し毒々しい演技を求めたいです。余りにも淡白すぎたのが残念です。 |
歌 唱 力 | ○ | 深水は響きのある声ですが見せ場がなく、新木は重量感と伸びが不足気味でした。遠藤の「愛を感じて」はもっと官能的なナンバーであるはずで、綺麗には歌うものの迫力を欠きます。エコーの演出があれば違ったかも知れません。田中は裏声が絡んで聞き苦しい感じがしました。 |
ダ ン ス | ○ | サンバ調のものを除けばパッとしませんでした。雌ライオンの集団ダンス、森の植物ダンスは迫力を欠きます。「愛を感じて」ではフライングを絡めたものの、冗長な演出が今ひとつでした。 |
総合評価 | ◎ |
さすがジャングル大帝が原作だけのことはあります(違うんですって?)。とにかくステージングの奇抜さに敬意を表します。東京・大阪同時上演と欲張っていることもあってか、キャストの力不足は残念な限りです。ロングランを重ねてレベルアップが図られるのかも知れませんが、そう何度も観に行く価値はないようですね。 補足>3年半ぶりの再観劇しました。四季がロングラン化に伴い自家薬籠中のものとした印象で、一部評価が改善しました。 ミュージカル作品紹介第328回ライオンキング2003 |
上記コメントはポン太の主観&独断に基づいています なお、評価ランクはポン太の五つ星を参照ください |
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ア ク セ ス | ||
劇団四季 事務所/横浜市青葉区あざみ野1−24−7 Tel: |
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