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ミュージカル作品紹介(第329回)
結婚詐欺株式会社
■鑑 賞 日 平成15年2月22日(日) ソワレ
■劇 場 名 アートスフィア(天王洲アイル)
■料  金 全席指定�,000円(前売価格)

■脚本・演出 水野 しげゆき ■音  楽 h−wonder
■振  付 みつばちまき,SHU−110
■舞台監督 池呂 信平,稲次 賢治 ■美  術 南 志保
■音  響 安田 真一、山田 奈歩 ■照  明 松田 章志
■スタイリスト 関 志保美 ■制  作 清水 和彦
キ ャ ス ト
矢吹     (城戸 裕次) みどり    (杉本  彩)
今井     (吉岡 毅志) 岩井     (浦井 健治)
大野     (友井 雄亮) エリカ    (英 玲 奈)
矢崎     (柴木 丈瑠) レオ     (前田 貴寛)
ケイコ    (竹内ゆう紀) さとみ    (朝倉ちあき)
ボブ     (石丸 貴志) マイク    (内藤  憲)

ほか多数
ス ト ー リ ー
 店舗内装業を表の顔とする株式会社SAGYの本業は、結婚詐欺。バブル真っ盛りであり、有閑マダムを誑し込んで大金を掠めている。リーダーの矢吹はクールな行動派で、サブの岩井は緻密で慎重派。この二人を核にして経営は順調だった。クラブ姫グループを率いるみどりが訪れて、傘下入りを要求。巨額な資本と豊富なコネクションを前に・・矢吹らもタジタジ。
 何かと軽い大野は、にわか恋人のエリカに惚れ込んで、彼女の兄の敵という姫グループとの対決を主張。彼の熱論に絆されて、SAGYの総力を挙げて対決することに。かつて結婚詐欺で名を売ったという謎の会長レオの支援もあり、プロ詐欺師の面子を賭けてみどりとの勝負を挑む。しかし、怪しげなマネージャーのボブらが手強い。ともかく、新開店のクラブにメンバーを潜入させて・・。
コ メ ン ト
シナリオ 終盤でのどんでん返しは面白いものの、プロの結婚詐欺師らしさの演出が物足りません。夜の女帝ともいうべきみどりも軽すぎて、リアリティを欠きます。相応のスケールに落としても、十分に面白いプロットだと思われるので、残念です。
キャスト 男性アイドル達が主演なので心配でしたが、体当たり気味でも元気な芝居で、かなり楽しめました。サブに芝居俳優を配し、ダンサーで脇を固めていることもプラスでしょう。
ナンバー ダンスナンバーはリズム感のよいものが多いです。ソングナンバーは、シンガーの歌唱力不足で興ざめ気味です。コーラスも雑味が多く、惜しまれます。
ステージ シンプルですが、事務所やクラブの雰囲気を上手く出しています。小道具が相対的に多いようですが、演技でカバーするよりも安心できます。
演 技 力 城戸友井の体当たり的な演技が良かったですが、皆プロの詐欺師に遠いのが難点です。英玲奈は、終盤に向かって冴えがありました。杉本は、貫禄先行であって、芝居は臭いです。
石丸の殺陣は迫力があり、凄みの効かせ方も見事です。前田は面白いですが、自分で笑わせようとする空気がありすぎて、笑えません。
歌 唱 力 男性アイドル達は、マイクパフォーマンスが堂々としています。しかし軽い発声ばかりで、心情吐露も不足です。役柄をイメージした情熱が欲しかったです。
ダ ン ス 派手なアクションが多く、殺陣も楽しめました。二幕オープニングでのダンサー達の活躍も印象に残りました。しかし、クラブダンサーとしては、素人的で問題有りです。
石丸・内藤以下のクラブ男性従業員によるゲイダンスは圧巻でした。半ケツでの熱烈なダンスには、目が点になりました。女性客へのウケは上々だったようですけれど。
総合評価 若い女性客が多く、プログラムも期待に添ってかアイドルの半裸写真が掲載されていました。とはいえ、彼らの熱演で楽しめた割に、チケットは安かったと思います。本当は、ストレートプレイに若干のソングを載せた方が、より完成度が高かったと思います。
上記コメントはポン太の主観&独断に基づいています
なお、評価ランクはポン太の五つ星を参照ください
ア ク セ ス

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