ミュージカル作品紹介(第334回) | ||||||||||||||||||||||||||||||||
ミー & マイガール | ||||||||||||||||||||||||||||||||
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キ ャ ス ト | ||||||||||||||||||||||||||||||||
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ス ト ー リ ー | ||||||||||||||||||||||||||||||||
第62回を参照。 |
コ メ ン ト | ||
シナリオ | ☆ | 本作は、過去に宝塚でも上演されたそうです。筋書きはシンプルであり、テンポの良い展開、意表を衝く演出などが楽しめます。脚本の改訂が入っているほか、東宝によるアレンジも加えてあるようです。 |
キャスト | ☆ | 名の売れた俳優を多く使っています。アンサンブルの動きも佳く、纏まりが感じられます。 |
ナンバー | ◎ | ソングナンバーでは、「もしもハートをとられたら」がお奨めです。キーナンバーの「ランベス・ウォ−ク」のメロディは佳いですが、ソングとミスマッチを起こした悪いノリでした。 |
ステージ | ◎ | 回転ステージを使い、立派な屋敷がリアルに再現されていました。オープニングの自動車やランベスの街並みなどに楽しい工夫が見られました。七色のタイトルボードが優れものです。 しかし、貴族や先祖の衣裳が安手で、違和感がありました。 |
演 技 力 | ◎ | 唐沢は総じて巧く、ランベス訛らしい言葉遣いも面白いです(迫力不足ですが)。動きに多くの小技を絡めつつ、ほぼ出ずっぱりでした。木村の芝居はソフトな感じで、舞台では光彩を放ち切りません。 初風と村井は、若者に理解ある脇役に徹し、安定感を与えています。しかし武岡や花房は、悪目立つシーンが数度ありました。 |
歌 唱 力 | ◎ | 木村は、さほど声量がありませんが、透明感のある声でした。「もしもハートを取られたら」を、情感を込めて歌っていました。唐沢の「街灯の下で」も悪くないですが、インパクトは弱いです。 一幕ラストの「ランベス・ウォーク」は、歌詞に問題があるようで、派手なコーラスの割にインパクトが弱く、聞き苦しいフレーズもありました。「イングリッシュ・ジェントルマン」と「ヘアフォードの歴史」は、まずまずでした。 |
ダ ン ス | ☆ | 「熱いアイツがやってきた」は、派手な集団タップでした。東宝のタップシーンでは、本間の活躍が多く見られます。「イングリッシュ・ジェントルマン」では、インストルメンタルを絡めたダンスが面白いですが、諄い繰り返しもありました。ダンスではありませんが、大人数でタオルを投げ合うシーン、自動車を鞄に解体してしまうシーンなど、動きを重視した演出も多くありました。 「ランベス・ウォーク」は客席通路にまで展開する派手な演出であるものの、ソングの問題もあり、魅力半減です。 |
総合評価 | ◎ | 唐沢と木村という若いコンビを主役に据えており、元気さが伝わってくる作品でした。東宝作品に、明るいコメディが増えるのは、佳い傾向だと思います。キャスティングの問題かも知れませんが、今回のステージで浮いていた俳優については、改善を望みます。 |
上記コメントはポン太の主観&独断に基づいています なお、評価ランクはポン太の五つ星を参照ください |
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ア ク セ ス | ||
東宝ミュージカル | ||