ミュージカル作品紹介(第333回) | ||||||||||||||||||||||||||||
亜門版ファンタスティックス | ||||||||||||||||||||||||||||
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キ ャ ス ト | ||||||||||||||||||||||||||||
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ス ト ー リ ー | ||||||||||||||||||||||||||||
第25回を参照 |
コ メ ン ト | ||
シナリオ | ◎ | 昨年クローズしたオフ・ブロードウェイ作品を、亜門がオリジナルアレンジしたそうです。筋立ては、大きく変わりませんが、やや目障りなパフォーマーを呼び込んで、脚本上の人数不足を補っていました。 |
キャスト | ◎ | ストレートプレイ系のベテランも加え、バランスが良いです。 |
ナンバー | ◎ | 少し地味なソングナンバーが並ぶものの、ラスト2曲の「ゼイ・ワー・ユー」と「トライ・トゥー・リメンバー」が佳く歌われました。 |
ステージ | ☆ | 後方に引き延ばした菱形ステージで、原作の長方形とは変えてありました。ステージの両脇にも客席を設けてありましたが、パフォーマー達も混じっていたので、全てサクラかも知れません。客席で広いステージスペースを埋めるのは、意外感があります。 モーティマーとヘンリーの衣裳、小道具に工夫があるものの、黒を基調としたシンプルなステージングです。 |
演 技 力 | ☆ | 山路の舞台を久しぶりに観ましたが、若々しく元気な芝居でした。狂言回しを演じつつ、積極的にストーリー展開に介入するという難しい役をこなしています。井上は「モーツァルト!」で観たよりも、数段に巧く、活き活きと演じていました。表情にも余裕が感じられました。壁を演じる水野も絶妙の間合いを示し、フィナーレでも元気に飛び跳ねていました。 紅一点の高塚は、少し熟れ気味のムードがあるものの、手堅い芝居をしていました。斉藤と岸は、ストレートプレイ系の手堅い演技でした。二瓶は狂人役とはいえ、セリフが分かり難すぎます。明瞭にセリフを語って欲しいです。 |
歌 唱 力 | ◎ | 高塚は、綺麗な声で声量もありました。井上のテノールも良いですが、聞き惚れるほどになく惜しいです。「ゼイ・ワー・ユー」では、情感を絡めた良いソングでした。 |
ダ ン ス | ◎ | 軽いステップが中心ですので、パッとしません。水野のマイムが印象に残りました。 |
総合評価 | ◎ | オフ・ブロードウェイでは、超ロングランを重ねた作品です。それだけにシナリオは練られていますが、古ぼけた印象が濃いとも言えます。「亜門版」と称するだけに、手を入れてあります。しかし、この作品をチョイスした時点で、限界があったようにも思います。 蛇足気味のパフォーマー達は、作品の良さを損ねるように思いますので、再考を願います。 |
上記コメントはポン太の主観&独断に基づいています なお、評価ランクはポン太の五つ星を参照ください |
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ア ク セ ス | ||