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ミュージカル作品紹介(第25回)
ファンタスティックス
〜 愛についての寓話 〜
■劇  団 ファンタスティックス実行委員会
■鑑 賞 日 平成10年8月30日(日) ソワレ
■劇 場 名 かめありリリオホール(亀有)
■料  金 全席指定�,420円(会員割引)

■原  作 オフ・ブロードウェイ「レ・ロマネスク
 原  案エドモン・ロスタン
 脚本・作詩トム・ジョーンズ   作  曲ハーベイ・シュミット
■翻  訳 渡辺 浩子      訳  詞 小池 一子
■演  出 中村 哮夫      振  付 岡崎 友紀
■音楽監督 呉  富美      美  術 松野  潤
■衣  裳 菊田 光次郎     照  明 西嶋 竹春
■舞台監督 沖崎 太郎      ■製  作 橘 市郎
キ ャ ス ト
ルイザ   (原田 真純)     エルガヨ  (横内  正)
マット   (鈴木 健介)     ハック   (桝川 譲治)
ベル    (中村  靖)     ヘンリー  (内藤  陳)
モーティマ (佐藤  昇)     ミュート  (伊藤 大輔)
ス ト ー リ ー
 ルイザは夢見る16歳、思春期を迎えた彼女は隣のマットに恋をする。二人の父親達は大の仲良しだが・・・突然に仲違いをして庭に壁を作ってしまった。慌てた二人は親の目を盗んで密会を重ね、何となく良いムードになってきた。そこへルイザの誘拐事件・・・ヒーロー役を演じたマットに、ルイザは惹かれハッピーエンド・・?
 この誘拐劇は、二人の父親達が怪盗エルガヨを雇って作った狂言だった。それを知った二人は仲違いし、父親達もギクシャクする。マットは家を飛び出して世界を放浪し、ルイザは怪しいエルガヨに惚れ込んでしまう。しかし全ては、エルガヨの仕組んだ本当のシナリオ・・。
コ メ ン ト
シナリオ 特筆すべき点はありません。ただし両家の壁を演じるミュート役は面白い設定です。
キャスト 脇役に面白いキャストを採用しています。内藤佐藤はなかなかクサクて面白い役割を披露します。
ナンバー 特に印象に残るナンバーはありません。
ステージ ステージ中央に鉄パイプを組み上げたミニ・ステージと、ベンチ、踏み台、ミュートの小道具箱、程度とシンプルです。開演直後にミュートが床一面にまき散らす紙吹雪が最後まで独特の効果を生んでいます。
演 技 力 鈴木原田の演技がやや堅い感じがします。時代劇「暴れん坊将軍」の大岡越前こと、横内のエルガヨ役は最高です。シナリオの力不足を大いに補った感じです。
歌 唱 力 鈴木はちょっと歌唱力不足に感じます。原田はところどころ声が上がりすぎるところがありましたが、まずまず。脇役のコーラスが上手にカバーしています。
ダ ン ス オーソドックスなもので、特筆すべき点はありません。
総合評価 纏まりのあるこなれた作品です。「世界最長上演記録更新中」の売り文句も妥当なものでしょうか(オフ・ブロードウェイ作品では珍しく、毎日公演でロングラン記録を更新中です)。ヒーローとヒロインのパワーアップに期待します。

蛇足>最も長いロングラン記録を保持していた本場ブロードウェイでは、ようやっとクローズしてしまったそうです。
上記コメントはポン太の主観&独断に基づいています
なお、評価ランクはポン太の五つ星を参照ください
ア ク セ ス
ファンタスティックス実行委員会
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