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ミュージカル作品紹介(第326回)
クレイジー・フォー・ユー 2003
■劇 団 名 劇団四季
■鑑 賞 日 平成15年2月12日(水) ソワレ
■劇 場 名 四季劇場・秋(浜松町)
■料  金 全席指定 S席9,450円(前売価格)

■原  作 オン・ミュージカル「CRAZY FOR YOU
 原  作:GUY BOLTON(ガイ・ボルトン)
     :JOHN McGOWAN(ジョン・マクガワン)
 原案・脚本:KEN LUDWIG(ケン・ルドウィッグ)
 原案・演出:MIKE OCKRENT(マイク・オクレント)
 作詞・作曲:GEORGE GERSHWIN(ジョージ・ガーシュウィン)
      :IRA GERSHWIN(アイラ・ガーシュウィン)
 美  術:ROBIN WAGNER(ロビン・ワグナー)
 衣  裳:WILLIAM IVEY LONG(ウィリアム・アイビー・ロング)
 振  付:SUSAN STROMAN(スーザン・ストローマン)
■訳  詞 和田 誠 ■翻訳・訳詞 高橋 由美子
■演  出 浅利 慶太 ■音楽監督 鎮守 めぐみ
■振  付 古澤 勇 ■美  術 土屋 茂昭
■照  明 沢田 祐二 ■舞台監督 賀川 伸
キ ャ ス ト
ボビー    (荒川  務) ポリー    (濱田めぐみ)
ザングラー  (広瀬 明雄) テス     (坂本 里咲)
ボビー・ママ (斉藤 昭子) ポリー・パパ (岡本 隆生)
ランク    (川原洋一郎) アイリーン  (八重沢真美)
ムース    (菅谷 孝介)
ほか多数
ス ト ー リ ー
第05回を参照
コ メ ン ト
シナリオ 会話を中心に手を入れたようですので、違和感を憶えるシーンが減っていました。作品本来の味付けとされるリズムの良さが、シナリオ運びにも現れています。
キャスト 6年前のステージと変わらないキャストが結構あります。公演数を重ねたためか、役柄を巧くとらえグレードアップした感があります。アンサンブルは派手なスタントや、巧みなダンスをこなします。
ナンバー プログラムの説明によれば、「原詞のニュアンスできるだけ活かすべく」大幅に訳詞の手直しをしたそうです。プログラムには原詞と日本語対訳を付けて全ナンバーを掲載するサービスぶりです。
アイ・ガット・リズム」「クレイジー・フォー・ユー」「スラッピ・ザット・バス」などリズミカルなダンスナンバーが活きています。
ステージ ザングラー劇場の表通り、ランクの酒場、デッドロックの町並みなど、よくできたセットです。ゴテゴテした感じがありますが、素早い舞台転換などに良さがあります。
衣裳は、派手さがあるものの、安っぽさが目立ちます(フィナーレ衣裳を除く)。カウボーイ衣裳は、ダンスの都合上と思いますが、素材感が薄く、フェイク色も強いです。
演 技 力 荒川は、6年前と較べて、格段に魅力が増しています。演技の若々しさを保ちつつ、広瀬との掛け合いなども楽しめます。川原は、円熟さが感じられ、よく成りきっています。
濱田は、テンポ良く演じているものの、外見を作るので手一杯の感じがします。荒川と呼吸を合わせて欲しいです。
歌 唱 力 濱田は、響きよい声をしています。ただ、保坂を意識したような歌唱が気になります。偶然に似ているだけなのでしょうか。
アイ・ガット・リズム」はダンスを伴うからか、コーラスとしては雑味が多いです。
ダ ン ス アイ・ガット・リズム」は、インストルメンタルを絡め、元気よさが伝わる面白いダンスです。ダンサーの真摯さが伝わり、インパクトがあります。「ガールズ・エンター・ネバダ」は、女性ダンサーによる集団ダンスが楽しいです。
総合評価 シナリオもナンバーもパワーアップされ、ダンスも良くなっています。息長く上演された結果、四季の定番作品化が進んでいるようです。全編を通して、古ぼけたレトロな感じが際立ちますが、ミュージックとのバランスを考えると、バランス良い仕上がりだと思います。
上記コメントはポン太の主観&独断に基づいています
なお、評価ランクはポン太の五つ星を参照ください
ア ク セ ス
劇団四季
 事務所/横浜市青葉区あざみ野1−24−7  Tel:
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