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ミュージカル作品紹介(第313回)
猫 の 遺 言 状
■劇  団 劇団目覚時計
■鑑 賞 日 平成14年11月30日(土) ソワレ
■劇 場 名 赤坂ACTシアター(赤坂)
■料  金 全席指定 S席6,000円(前売価格)

■原作・作詞 ヒロコ・ムトー ■脚本・作詞・演出 木島 恭
■作  曲 マリオネット ■振  付 川西 清彦
■美  術 島川 とおる ■衣  裳 八重田 貴美子
■照  明 小林 秀子 ■音  響 岩下 雅夫
■音楽監督 高橋 慶吉 ■歌唱指導 山下 美音子
■ヘアメイク 柳 延人 ■舞台監督 野島 信三
キ ャ ス ト
ゴールド   (春日 宏美) シマオ/バンバン(山内 賢)
寅次郎    (関  時男) ミケ     (木月 京子)
マイケル   (吉岡 毅志) ジャネット  (木村 聡子)
シマタロウ  (西村  仁) クロコ    (浅子めぐみ)
ブチ     (石丸 貴志) ホワイトソックス(宮本 隆元)
三太郎    (山岡 周平)
ほか
ス ト ー リ ー
 幼いシマタロウクロコを連れて流れてきたゴールド。孤高を保とうとするが、子連れでは難しい。昔馴染みの寅次郎ミケを頼るものの、結局は人間から餌を貰うことになる。長男のシマオが帰ってきたが、半人前のシマタロウを連れて出てしまう。さらに反抗期のクロコが、悪者ホワイトソックスに誑かされた挙げ句に、死んでしまう。孤独に苛まれるゴールドは生きる気力を失ったかに見えたが・・。
 人間くさく描かれた、野良猫の物語第2弾。
コ メ ン ト
シナリオ 旧作「ゴールド物語」の中盤以降を膨らませて再構成した作品でした。最後まで「遺言状」は登場せず、タイトルの意図が分かりませんでした。
シナリオ的には一層難解になった印象で、青少年教育のためを唱うには、いささか説教臭くケレンが多いです。客層には小学生低学年近い子供も多く、幕間に質問を連発していたりしました。
キャスト 看板女優稲垣が体調不良で出演中止とのことでした。旧作に続く、春日がゴールドを演じました。アマチュア色の強いキャストが多くなり、若干のレベルダウンを感じました。
ナンバー 繰り返し唱われる「時は流れて」は良いナンバーでした。しかし、ソロナンバーはレトロなものが多く、印象に残りませんでした。ダンスナンバーはバリエーションが増え、魅力が増していました。
ステージ 旧作の立体的なセットを踏襲しているようでしたが、ステージ手前に広い空間を作るよう変更されていました。猫の衣裳は、人間臭さを残した着ぐるみ系でした。
演 技 力 春日の立ち回りが旧作同様に良かったです。宮本石丸も味のある悪役を演じていました。若手キャストの芝居は半端なものが多く、流れが悪くなったシーンが何度かありました。ファミリー向けであっても、一定のレベルが欲しいです。
歌 唱 力 コーラス曲の「時は流れて」は良かったですが、とくに印象に残るシンガーもありませんでした。
ダ ン ス 着ぐるみに制約を受けるのかも知れませんが、印象に残るダンスがありませんでした。猫同士の格闘シーンも、緩慢な動きばかりで冴えません。石丸は、かなり殺陣をこなすはずですが。
総合評価 シナリオに最大の課題があると思いますが、客層とのミスマッチが気になります。少年層には難解でとっつきにくく、青年層には単調で詰まらない出来映えだと思います。上演時間が長い割に、同じ構図が使い回されたり、冗長な会話で引っ張るなど、子供が退屈しそうなシーンが多々見られました。
伝統のある劇団だけに、新作に拘らず旧作をリメークして完成度を上げる努力をした方が良いかも知れません。青少年教育を前面に打ち出す以上は、若者に感動を与える作品として欲しいです。
上記コメントはポン太の主観&独断に基づいています
なお、評価ランクはポン太の五つ星を参照ください
ア ク セ ス
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