コ メ ン ト | ||
シナリオ | ◎ | 史実をベースに描かれていました。フォンテーヌでは厳しい長編であったため、女性客に苦痛を強いたようです。作品に合った劇場を選んで欲しいと思います。 終始テンションが高く、大きな事件も小さな事件も同様に取り上げるなど、メリハリの利かない演出でした。観客をいじるシーンが数度ありましたが、冗長すぎて作品の長時間化の原因になっていました。 キャストに数倍する人物を登場させたため、誰が誰やら分からなくなりました。勝海舟を省いたぐらいなので、他の配役を削るのも簡単だったはずですが。三人のナレーターというのも面倒でした。 |
キャスト | ○ | プロパーに加えて、STEPSと天狼プロダクションの劇団員による混成部隊でした。若手ばかりの上に、ダブル・トリプルの配役をこなすキャストが多く、纏まりを欠きました。芝居でキャラを演じ分けられていませんでした。 |
ナンバー | ◎ | メロディの多くは他作品からの流用であったようです。そこそこに変化がありましたが、歌い方が一本調子であったのが惜しまれます。芝居同様にテンションが高いものが多く、聴くだけで疲れました。 |
ステージ | ○ | 二階ステージの左手側にバンドが陣取っていたため、二階は十分に活かせていませんでした。梯子や障子を使って立体的な演出を試みていましたが、代わり映えせず分かりにくい転換でした。 ダブル・トリプルの配役をこなすのであれば、衣裳なり被り物で違いを付けて欲しいです。龍馬のドギツイ衣裳が通しで使われたのも残念です。衣裳には、経年変化も反映して欲しいところです。 |
演 技 力 | ◎ | 駒田の破天荒な芝居ぶりが良かったです。男優では、川本・笠之坊・中山の熱演が印象的でした。安藤は真摯な立ち回りが面白く、やや傾きすぎのと花木と対称的でした。浜田は、プロローグにのみインパクトがありました。 |
歌 唱 力 | ○ | ソロはいずれもパッとしませんでした。とくに、駒田のソロが一本調子でした。過去の舞台では普通にシンガーを勤めていましたので、ナンバーの問題でしょうか。 安藤は良い声質ですが、か細いのが残念でした。花木との掛け合いになる「龍馬」では、呼吸にズレを感じました。 コーラスは調和が全くなく、力業の印象を受けました。 |
ダ ン ス | ○ | 殺陣はそこそこ良いシーンがありました。しかし、目立つダンスシーンがありません。 |
総合評価 | ◎ | キャストは巧い人が集めてありますが、若手ばかりであってか纏まりを欠きました。坂本龍馬を描くにはスケール不足であると感じます。また脚本の長大さ、演出のメリハリ、ナンバーの構成など気になるところが多くありました。 逆にいえば、一層完成度を高められるということでもあり、また再演を重ねて欲しいと思います。立ち見が出るほどの人気でしたので、フォンテーヌより大きな劇場にしていただきたい。 |
上記コメントはポン太の主観&独断に基づいています なお、評価ランクはポン太の五つ星を参照ください |
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ア ク セ ス | ||
ミュージカルカンパニーOZmate | ||