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ミュージカル作品紹介(第206回)
ゴ ー ル ド 物 語
■劇  団 劇団目覚時計
■鑑 賞 日 平成12年12月4日(月) ソワレ
■劇 場 名 赤坂ACTシアター(赤坂)
■料  金 全席指定S席�,000円(前売料金)

■原案・脚本・作詞 ヒロコ・ムトー
■演  出 木島 恭       ■音  楽 マリオネット
■音楽監督・編曲 高橋 慶吉   ■振  付 川西 清彦
■美  術 島川 とおる     ■衣  裳 八重田 貴美子
■照  明 小林 茂       ■音  響 岩下 雅夫
■歌唱指導 山下 美音子     ■舞台監督 野島 信三
■監  修 稲垣 美穂子
キ ャ ス ト
麻美     (稲垣美穂子)   中沢     (久保 幸一)
ゴールド   (春日 宏美)   シマオ    (福沢 良一)
シマタロウ  (森  隆二)   クロコ    (北原 冬子)
政吉     (宮本 隆元)   三太     (山中 堂司)
                             ほか
ス ト ー リ ー
 住処を追われて麻美の庭にやってきた、ゴールド。人間を警戒しながら対人距離を測り、子猫たちと一緒に世話になることになった。あまりに人間臭い行動をするゴールドに、麻美は呆れるとともに感心するのだった。街のチンピラ猫にも一目置かれるゴールドだが、家族を狙われる事件もあった。やがて、息子のシマオシマタロウを旅に出すことになったが・・。
コ メ ン ト
シナリオ 稲垣のナレーションで淡々と綴られるストーリーです。オムニバス方式で展開するものの、単調な進行のためか、やや持て余すシーンもありました。エピソードとしては面白い素材も多く、訴求点を中心にメリハリの効いた構成になれば、さらに面白くなると思います。
キャスト 若手が多いようですが、パッとしない印象でありました。序盤のテンションが続いてくれると違うと感じるものの、シナリオの問題もあるようですので・・。
ナンバー ほのぼの調のナンバーがあり、軽いタッチで楽しい感じです。目立って優れたナンバーもなく、シナリオに埋没してしまう印象でした。
ロック・タンゴ・演歌・タップなど出し物としては多彩で、ポルトガルギターとマンドリンによるラテン調の演奏は秀逸でした。
ステージ 原色系の情熱的なタッチの背景で、個性的です。バックに高台のステージがあり、その手前に傾斜したテーブルがあって、立体的な動きを見せてくれます。登退場にも工夫を感じます。猫の衣裳は、まずまず。
演 技 力 春日福沢は、観客を意識した良い動作で、巧いです。稲垣は淡々とした口調ですが、落ち着いた演技力を発揮しています。サブやアンサンブルは、やや演技のムラが気になるところです。
歌 唱 力 コーラスはまずまずですが、ソロやデュオ・トリオは迫力に欠けました。
ダ ン ス 春日のダイナミックで流れるようなダンスが美しいです。福沢は、体つきの割に敏捷で、タップにも熱意が感じられました。全体的には、物足りないダンスに成っていました。
総合評価 青少年教育をテーマとしていますが、少し訴えかけるところが弱いようでした。猫の生涯を通すところに無理があるのか、ナレーションが諄いことや、シーンとシーンとの流れがスムーズでないことが気になりました。シナリオのパワーアップと合わせて、ナンバーも強化して欲しいところです。

蛇足>観劇のお土産に、ネコ缶を貰いました。まだ食べていません(笑)。
上記コメントはポン太の主観&独断に基づいています
なお、評価ランクはポン太の五つ星を参照ください
ア ク セ ス
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