ミュージカル作品紹介(第221回) | ||
スヌーピー!!! ザ・ミュージカル | ||
■劇 団 横浜21世紀座 ■鑑 賞 日 平成13年5月5日(土) マチネ ■劇 場 名 横浜21世紀座(関内) ■料 金 全席指定S席�,000円(前売料金) ■原 作 「SNOOPY!!! The Musical」 原 案:4コマ漫画「PEANUTS」チャールズ・M・シュルツ作 脚 本:チャールズ・M・シュルツ・クリエイティブ・アソシエイツ :Warren Lockhart(ウォレン・ロックハート) :Arthur Whitelaw(アーサー・ホワイトロウ) :Michael L. Grace(マイケル・L・グレイス) 作 曲:Larry Grossman(ラリー・グロスマン) 作 詞:Hal Hackady(ハル・ハカディー) ■翻訳・訳詞・演出 青井 陽治 ■音楽監督・編曲 深沢 桂子 ■振 付 川崎 悦子 ■美 術 朝倉 摂 ■照 明 沢田 祐二 ■音 響 山本 浩一 ■衣 裳 宇野 善子 ■ヘアメイク 馮 啓孝 ■歌唱指導 呉 富美 ■舞台監督 粟飯原 和弘 ■監 修 太田 千尋 ■制 作 清水 正昭 |
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キ ャ ス ト | ||
スヌーピー (宮川 浩) チャーリー (坂上 忍) ライナス (真矢 武) ウッドストック(堀内 充) パティ (北村 岳子) サリー (麻生かほ里) ルーシー (剣 幸) |
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ス ト ー リ ー | ||
第186回とは一味違うピーナッツの世界。今回は、スヌーピーが主役。 | ||
コ メ ン ト | ||
シナリオ | ○ | 前作よりも個々のシーンに纏まりが無くなり、完全なオムニバス形式でした。会話の中で、妙に古めかしい言い回しが使われ、サラッと聞けない科白が目立ちました。スヌーピーのアクが強く成りすぎたことが、残念です。ここまで人語を話させる必要は、無いのではないでしょうか? |
キャスト | ◎ | それなりに有名なキャストを集めているようですが、前作よりは格落ちの印象を受けました。前作からキャストを総入替えというのも、解せません。前作は評判だったはずですのに。 |
ナンバー | ○ | 科白同様に、歌詞も冴えないものが目立ちました。訳詞が拙いだけなのか、全体が拙いのか、判然としません。メロディも印象に残りにくいショートなモノが多かったです。 |
ステージ | ◎ | セットは、前作のものをほぼ流用していました。数多く登場するボックスは、今回カラーボックスに変わっていました。ボックスの頻繁な配置換えに、明確なポリシーは感じられませんでした。音合わせが絶妙です。 |
演 技 力 | ◎ | 宮川演じるスヌーピーは、自己中心的で暑苦しいキャラクターでした。原作の可愛らしさがなく、役作りが今ひとつです。真矢は、ときどきプロットを忘れたような演技を見せたものの、知的な子供の味がありました。坂上は、終始影が薄く、霞んでいました。 北村や剣は、役者としては巧いですが、キャラクターとのギャップを埋め切れていない印象を受けました。麻生は、もっと毒々しさを求めるべきだと思います。もっと自己主張して良いキャラだと思います。こうして見ると、前作はベストチョイスだったと思います。 |
歌 唱 力 | ○ | 宮川は、声に迫力があります。剣は、相変わらずの美声ですが、ナンバーのせいか冴えない歌い手でした。ソロ・コーラスともに、見るべき歌唱がありません。 |
ダ ン ス | ◎ | 堀内の躍動力あるダンスは見事です。ターンもジャンプも美しくこなし、衣裳の上に浮かび上がる肉体美も良いです。北村は、よく締まった肢体で、柔らかいダンスをしていました。足がスラッと上がり、そもまま額に張り付くのは見事です。真矢の機敏な動作と、剣と麻生のダンスは、ベテランらしいモノでした。 |
総合評価 | ◎ | 同じピーナッツ物ということで輸入された作品のようです。しかし、原作で見比べても、レベル差が明瞭なのでしょう。前作はブロードウェイ物でしたし、ベストキャストでした。価格は相応に安かったのですが、続編としては、物足りませんでした。 神奈川県の分庁舎跡地に設けた仮設テント方式の劇場です(昔の、キャッツ品川シアターのような感じです)。GW中ということもあってか、客入りが冴えませんでした。 |
上記コメントはポン太の主観&独断に基づいています なお、評価ランクはポン太の五つ星を参照ください |
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ア ク セ ス | ||
横浜21世紀座 チケットセンター/神奈川県横浜市中区山下町二番地 Tel: |
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