前回へ  ホームへ  次回へ
ミュージカル作品紹介(第186回)
きみはいい人 チャーリー・ブラウン
■鑑 賞 日 平成12年10月7日(土) ソワレ
■劇 場 名 博品館劇場(新橋)
■料  金 全席指定�,200円(JCB貸切料金)

■原  作 ブロードウェイ「YOU'RE A GOOD MAN, CHARIE BROWN
 原  案:4コマ漫画「PEANUTS」チャールズ・M・シュルツ作
 脚本・作詞・作曲:Clark Gesner(クラーク・ゲスナー)
■翻訳・訳詞・演出 青井 陽治
■音楽監督・編曲 深沢 桂子  振  付 川崎 悦子
■美  術 朝倉 摂      照  明 沢田 祐二
■音  響 山本 浩一     ■衣  裳 宇野 善子
■ヘアメイク 馮 啓孝     ■歌唱指導 呉 富美
■舞台監督 粟飯原 和弘    ■監  修 太田 千尋
■制  作 北村 美代子,飯田 亜弓,稲毛 明子
キ ャ ス ト
チャーリー  (小堺 一機)   スヌーピー  (市村 正親)
ルーシー   (土居 裕子)   シュローダー (本間 憲一)
サリー    (池田有希子)   ライナス   (佐野 瑞樹)
ス ト ー リ ー
 おませな妹サリー、おしゃべりでガミガミ屋ルーシー、安心毛布がトレードマークでルーシーの弟ライナス、おもちゃのピアノを操る天才音楽家シュローダー、高い知性と豊かな想像力を持つビーグル犬スヌーピー、スヌーピーの飼い主で彼らの友人である「いい人」チャーリーの物語。
コ メ ン ト
シナリオ 4コマ漫画の「ピーナッツ」そのままに、ステレオタイプなエピソードを中心にオムニバス形式で展開するストーリーです。これだけ観れば、チャーリーを取り巻く人間模様がよく分かる?出来映えです。個々のエピソードは愉しめますが、全体としては散漫気味でした。
キャスト かなり贅沢なキャスティングでした。
ナンバー 翻訳の問題なのか、あまり印象の残らない歌詞が多かったように感じました。とくにタイトル曲は、かなり物足りません。曲筋は良かっただけに残念です。
読書感想文」「素敵な哲学」「サパータイム」などが愉しめました。
ステージ 左手にバンドがあり、その上にビル屋上をイメージしたような二階ステージがあり、右手に犬小屋と木があるシンプルなものでした。複数のカラーボックスをちまちまと動かしていたのは、いささか不可解です。何か意味を持たせようとしていたようでしたが・・。小道具は色々ありましたが、ストーリー同様に纏まりがありませんでした。
演 技 力
生で観たのは初めてですが、小堺の一人芝居は、味があります。独特の語り口調に、やや過剰な立ち振る舞いが、チャーリーらしさを演出しています。土居のおしゃまな演技は楽しく、池田共々そのハイテンションに驚きを感じました。佐野は、子供に見えないのに、どこか可愛らしい演技が気に入りました。市村は、衣裳だけ犬らしい雰囲気ですが、コケティッシュな演技が映えました。少しオーラを少な目に、控えめな存在感でした。
歌 唱 力 歌唱を聴かせるようなナンバーではなかったため、あまり印象に残りませんでした。土居池田の綺麗なハーモニーは良かったのですが・・。「サパータイム」では、犬の餌箱を被って、汗一杯で市村が熱唱していました(笑)。
ダ ン ス 軽いステップが中心で、あまり印象に残りませんでした。
総合評価 ミュージカル俳優を動員してはいましたが、芝居中心でしたので、個人的には今ひとつでした。翻訳の問題なのか、難解でブツ切れ気味のシナリオが惜しまれます。オン・ブロードウェイだという触れ込みですが、どういうキャスティングであったかには興味があります。

蛇足>終演直後、エレベータ脇の階段踊り場にて。上半身ハダカ/下半身スヌーピー姿の男性が・・携帯を持ってダッシュして行きました。言うまでもなく、市村氏。一瞬でしたが、ファンの嬌声が上がり、スタッフがエレベータ脇に仕切りを付け直しました。
上記コメントはポン太の主観&独断に基づいています
なお、評価ランクはポン太の五つ星を参照ください
ア ク セ ス

前回へ  ホームへ  次回へ