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ミュージカル作品紹介(第220回)
ココ・スマイル2 〜約束の金メダル〜
■劇  団 ジョーズカンパニー
■鑑 賞 日 平成13年4月7日(土) ソワレ
■劇 場 名 新国立劇場・小ホール(初台)
■料  金 全席指定�,000円(前売料金)

■演出・振付 桝川 譲治    ■作  曲 水野 良昭
■脚本・作詞 堀 美千子    ■舞台美術 南 雅之
■振  付 ウメダ ヒサコ,羽永 共子
■照  明 三田 弘明,中山 仁■音  響 エディス・グローブ
■舞台監督 沢 麗奈
キ ャ ス ト
マコト    (冨田 麻帆)   ココ     (飯田 美心)
ハヤセ    (安藤  盟)   エル     (勝目 雪菜)
コバト    (関谷 彩花)   直也     (星芝 克彦)
紗代子    (原田 真純)   山木     (田中 恵理)
水浦     (桝川 譲治)             ほか多数
ス ト ー リ ー
 名ランナーだった父親を、自分のトレーニング中の交通事故で失ったマコト。走ることを拒否し、心を閉ざしていることを、兄直也は心配している。直也が運営している宿舎に、町対抗リレーの選手達が合宿にやってきた。山木率いる春野町チームと、水浦率いる夏川町チーム。学生時代に水浦の指導を受けた山木は、子供達と仲良く練習に励む。一方で、ドロップアウトした水浦は、勝とことだけに必死だった。春野町チームにマコトが参加することを阻止したい水浦は、あの手この手の妨害を仕掛けるのだった。どこからか現れた少女ココは、春野町チームの勝利に向けて奮闘する。
コ メ ン ト
シナリオ 先の読める展開でしたが、ファミリー作品として分かりやすい良いシナリオです。前作同様にココという不思議な女の子を使って、コンパクトに纏めています。
キャスト ダイナミックなダンスを上手に踊っていました。Mチームしか見ていませんが、Cチームも同水準であれば、大勢の良い子役を集めていると思います。演技の拙さはありますが、バランスも向上している印象です。
ナンバー 一幕のナンバーは、ダンスナンバーが映え、コーラスもまずまずでした。しかし二幕のナンバーは、やや力不足に感じました。シナリオ的にもドタバタしていましたので、バランスを欠いたようです。
あの日の星空」がお奨めです。
ステージ 低い三階層のステージで、傾斜したステップが2本ありました。両脇に林立した直方体がありましたが、何かの象徴だったのでしょうか。私服は統一感がありませんでしたが、ランナーウェアは綺麗な好対照でした。
演 技 力 ダンスに比べると、素人さが目立ちました。桝川田中が熱演していましたが、今ひとつ纏まりに不足していました。冨田は、語り口がよく、はにかむ表情なども自然な感じでした。飯田は、少し堅い雰囲気があり、張りつめた芝居をしていました。
歌 唱 力 ナンバーの問題もあると思いますが、全体的に歌唱の生きるシーンが少なかったです。冨田唱う「忘れない」「信じる強さ」は、まずまずでした。情感を込めようと努力しているのが分かります(四季の「ライオンキング」に出演していました)。
ダ ン ス オーバーチュア」のダンスが印象的です。モーションもフォーメーションも良く、この劇団の特色が生かされていました。体の柔らかさを使ったダイナミックなダンスは、他ではお目に掛かるのが難しい程です。際立って巧い子役が無かったのは、残念ですが。
総合評価 毎回オーディションを行うためか、毎年キャストが違ってしまうのは残念です。有望な子役は、さらに翌年以降も活用してくれると、グレードが上がっていくと思います。子供ミュージカルの宿命なのでしょうか。次回の新作に期待します。

蛇足>開演前、玄関口に20人ほどのカメラ小僧が群れていました。その一人に押されて、人工池に落ちたのは、私です(笑)。彼らは公演を観るでもなく、終演後も群れたままでした。どの子役が目当てだったのか不明ですが、せめて作品を観て上げても良いのでは無いかと・・。
上記コメントはポン太の主観&独断に基づいています
なお、評価ランクはポン太の五つ星を参照ください
ア ク セ ス
ジョーズカンパニー
 事務所/東京都渋谷区広尾5−2−17   Tel:
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