コ メ ン ト | ||
シナリオ | △ | 多くのキャストを舞台に出すためか、原案にはない数多くの人物を登場させ、すべてのキャストに見せ場を作るために冗長なシーンを盛り込んで、支離滅裂でした。ネコマフィア・ジプシー・かぐや姫・ブレーメンの音楽隊等々を盛り込むのも構いませんが、あまりにも安直でありました。 |
キャスト | ○ | 最年少は6歳〜のアイドルの卵たちが中心でした。舞台歴やTV出演歴のある子役達も含まれており、顔立ちが整った子供が多いのですが、ダンスも演技も半端さが目立ちました。何人か上手くても、その他大勢が下手ではバランスが悪いです。 |
ナンバー | ○ | 曲は綺麗なものがありましたが、フレーズ等のパクリが目立ちました。詞はオリジナルが多いようですが、聞き取りにくく難解なものが目立ちました。子供に唱わせる以上、子供の感性の分かるものが欲しいところです。 |
ステージ | △ | バック上方に紙工作で作ったような太陽と月と矢印(?)があり、鉄パイプ剥き出しの超安手な組み上げ、それに付随する階段等、とってもちゃちなステージングでした。いかにも学芸会風で、キャストにとって見栄えの悪い不幸な出来でした。ライトは数が少なく単調で、場面転換が青ライトというのも見苦しいです。音響は集音マイクも胸マイクともに悪く、声が拾えないシーンが多々ありました。 衣裳はまずまず工夫がこらされてありましたが、それでも安手が目立ちます。子役達を売り出すのが目的なら、もっとステージ・衣裳に金を費やすべきでしょう。 |
演 技 力 | ◎ | 決して上手いというレベルにない子役が多いのですが、真剣に取り組んでいる様子がよく見て取れました。6歳の池澤&高橋は、なかなか演技力があります。主役の金村は、何度か台詞を噛んでいましたが、舞台度胸があり堂々としていて☆。冨田もまずまずでしたが、もう少し押し出しが欲しいところです。久保田はヒーローのはずですが、最後まで腰の引けた演技でした。 |
歌 唱 力 | ○ | 圧倒的に歌えない子役が多く、歌えている子役もカラオケ調でした。声質では、冨田と小高が良いと思います。ゲストとして派手に宣伝された山本は、随分と声が衰えたようで残念です。 |
ダ ン ス | ◎ | 振付はオリジナルで、良いものが多くありました。とくに「ネコマフィア」は、綺麗に揃っていました。小さい子役達には難しすぎるのか、踊れないところが目立ちました。フィナーレでのタップは、もう少し上手いキャストに絞って見せて欲しかったです。 |
総合評価 | ○ |
厳しい評価ですが、チケット代5,000円という水準では、あまりにも寂しい出来でした。ステージングの拙さが一番に目立ち、次いでシナリオ、最後に脚本家&演出家&代表が自ら登場して見せる演技が拙かったです。数多くの客寄せ要素を用意し、多くの縁故観客を動員していましたが、結局は代表者の自己満足か・・・という感じがしました。 子役達を売り出すことが目的の団体である以上、代表者の自己満足を追求してはダメだと思います。チケット代で元を取ろうとする前に、内容をチケット代に相応しいレベルにすることが先決でしょう。あまりにも多くステージに上り、何となく登場シーンが終わってしまう子役達が、とても可哀想だと思います。 関連コラム>第134回「ミュージカルも、大衆芸能化」 |
上記コメントはポン太の主観&独断に基づいています なお、評価ランクはポン太の五つ星を参照ください |
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ア ク セ ス | ||
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