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ミュージカル作品紹介(第197回)
アイ・ラヴ・ジョーカーズ
■劇  団 アクセスロード
■鑑 賞 日 平成12年11月17日(金) ソワレ
■劇 場 名 博品館劇場(新橋)
■料  金 全席指定�,300円(前売料金)

■演出・振付・作詞 中村 龍史
■脚  本 中村 留美子    ■企画・音楽 曾我 泰久
■舞台監督 渡辺 登      ■音楽監修 大久保 孝之,藤木 和人
■美  術 中村 公一     ■衣  裳 菊池 真澄
■音  響 松山 典弘     ■照  明 堀 耀仁
■ヘアスタイル 北村 宣幸
■制  作 渡辺 晃子,樋口 正太,樋口 百合子
■協  力 オフィスHIRAME
キ ャ ス ト
ヨコケン   (曾我 泰久)   トーダイ   (堀口 文宏)
アーメン   (川本  成)   チョロ    (鈴木 優介)
オーナー   (阿部 祥子)   オーナーの娘 (粟田  麗)
ヨコケンの妹 (町田  恵)                 
ス ト ー リ ー
 函館の同じ高校野球部に所属していたヨコケントーダイアーメンチョロ。学祭でエレキギターのコンサートを開いて大目玉。グループサウンズのオーディションを受けようと・・上京。勘違いで訪れたジャズ喫茶でデビューし、オーナーの肝いりで芸能界にも進出。破竹の快進撃のはずだったが・・。
 1960年代のエレキギターブームの時代を描く。
コ メ ン ト
シナリオ 着想は面白く、中村龍史らしい演出もありました。主眼がグループサウンズに置かれているため、ストーリーは中身が薄く会話もあまり練られていない印象でした。ところどころに入るコントは、面白いのでもう少し活かして欲しいです。どこまで実話なんでしょうか・・?
キャスト 曾我のギターと、チョロのドラムは演奏されていますが、川本鈴木は今ひとつ判然としません。女性三人も演技力があり、面白いキャスティングです。
ナンバー テケテケ鳴るバンド曲は、何となく似た雰囲気で味気ないです。「君に会いたい」というナンバーがメインかと思いますが、他のナンバーに耳心地よいものがありました。エレキを使わないコーラス曲「ラヴ・ラヴ・ラヴ・・・」が感動的でした。
ステージ 回転ステージを使っての場面転換が面白く、ステージの二階部分を使っての演出も良かったです。とくに観客に背を向けてのトークなど味があります。客席通路を使って見せるコントなども良い演出です。衣裳も時代を工夫してありました。スライド投影は、少し演出過剰かも。
演 技 力 阿部は、ストレートプレイ系の名優であるようで、オーバーアクションながら複数の役割を良く演じていました。町田は、予想していた以上の演技派で、妹に鳴りきっての演技、キャスターとして客席インタビューする演技が面白かったです。粟田も、クサイ役回りを照れもなく演じていました、無理のない笑顔が良い感じです。曾我は確かに上手いですが、残りの男性キャストとの実力差が目立ってしまいます。
歌 唱 力 ナンバーがナンバーですので特筆するほどにありません。曾我のオリジナルソングのCDが売られていましたが、「買いたい!」と思わせるほどの声を聞かせて貰っていません。
ダ ン ス 女性三人が見せる1960年代のダンスが懐かしく見えました。しかし、ゴーゴーのダンスは、こんなに大人しいものだったでしょうか・・?
粟田は脚も腕も極めが上手く、長年ダンスをやっていたというプロフィールに反しない良さがありました。
総合評価 中村作品では名物の「観客参加看板」ですが、今回はかなり外していました。「ンだ」「ヒューヒュー」「佐々木ひっこめ」などのコールは、盛り上がりに欠けました。また紙テープを観客が投げるシーンも、片づけなどに手間取って、いささか興ざめの上、後方席のテープが前方席の客にブチ当たるなどのハプニングがありました。

蛇足>こんなところまで、設定を作り込んであります。
    http://www.magicaljunk.com/jokers/
上記コメントはポン太の主観&独断に基づいています
なお、評価ランクはポン太の五つ星を参照ください
ア ク セ ス
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