ミュージカル作品紹介(第99回) | ||
人間になりたがった猫 | ||
■劇 団 劇団四季 ■鑑 賞 日 平成11年8月3日(火) ソワレ ■劇 場 名 ふれあいプラザさかえ(安食) ■料 金 全席指定�,250円(前売料金) ■原 作 「人間になりたがった猫」(ロイド・アリグザンダー作) ■構成・演出 浅利 慶太 ■台本・作詞 梶賀 千鶴子 ■作 曲 鈴木 邦彦 ■振 付 山田 卓 ■装 置 藤本 久徳 ■照 明 飯塚 登 ■衣 裳 森 英恵 ■編 曲 佐藤 俊彦 ■舞台監督 伊藤 雅人 |
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キ ャ ス ト | ||
ライオネル (道口 瑞之) ステファヌス (天井 健二) ジリアン (木村 花代) タドベリ (吉谷 昭雄) スワガード (川原洋一郎) トリバー (木村不時子) ほか多数 |
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ス ト ー リ ー | ||
森に住む仙人ステファヌスは大の人間嫌いだが、飼猫ライオネルは一時でも人間に変えて欲しいと懇願した。可愛い飼猫の願いを渋々認めた彼は、ライオネルを人間の姿に変え、2日の期限を区切って街へ行かせた。 人間界のことを何も知らないライオネルは、道中で薬売りタドベリらと親しくなり、街でもすっかり人気者。それを快く思わない兵隊長スワガードは、ライオネルから有り金を巻き上げ、街のアイドルジリアンに嗾けた。ところがジリアンがライオネルの純粋さに惹かれ、嫉妬に狂ったスワガードは・・・。 |
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コ メ ン ト | ||
シナリオ | ◎ | 子供に分かりやすいシンプルなシナリオでした。最後までステファヌスの本心が見えませんでしたが、気になるところです。 |
キャスト | ○ | 地方公演メンバーのためか、四季にしては少しランクが下がったキャスト構成に感じました。日本語が上手でない中国系俳優が、多めに加わっていたのも特徴的です。 |
ナンバー | ○ | テーマ「すてきな友達」は歌詞が良いが、曲が単調で平坦でした。子供達に歌わせる演出もありましたが、憶え易さを優先しすぎた感じです。印象としては今ひとつ。「気分一つで心は…」も物足りません。 |
ステージ | ◎ | 森・ジリアンの店など凝った造りでした。家の模型は、ドアや屋根・階段などが順番に崩れていき、焼け落ちる雰囲気がよく出ていました。また連続した水彩画風の風景が横長のカーテンに描かれ、このカーテンを左右に動かして人物の移動を演出するのも楽しいものです。 |
演 技 力 | ◎ | 天井は、偏屈老人・怪しい兵隊・騎士の立像などに次々と化け、なかでも数分間身動きせずいる立像の演技は見事です。川原は、豪放な顔や体とギャップを感じさせる演技が面白いです。道口は、猫の仕草は研究しているものの、人間としては力不足に感じます。木村(花)は、目線が泳いだり表情に乏しいので、やや大根です。 |
歌 唱 力 | ○ | 道口は張りがありますが、裏声が絡むのが難点です。木村(花)は顔の造作が変わるほど大口を開けて歌うため、どうも上手くありません。ナンバーの問題でもありますが、コーラスがパッとしませんでした。 |
ダ ン ス | ◎ | 道口は身が軽く動きが軽いです。ダンスはアンサンブルが上手く、オーソドックスなものですが、四季らしい出来です。川原・吉谷の下手が引き立ちます。 |
総合評価 | ◎ | オープニングに猫ぐるみで登場したり、挨拶やコーラス参加を求めたり、子供向けの演出が目立ちました。地方の子供達に夢を与える良い作品だと思います。 |
上記コメントはポン太の主観&独断に基づいています なお、評価ランクはポン太の五つ星を参照ください |
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ア ク セ ス | ||
劇団四季 事務所/横浜市青葉区あざみ野1−24−7 Tel: |
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