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ミュージカル作品紹介(第73回)
タイム・トラブル・プリンセス
■劇  団 劇団スターキャスト
■鑑 賞 日 平成11年4月9日(金) ソワレ
■劇 場 名 多摩市民館 大ホール(向丘遊園地)
■料  金 全席自由�,000円(前売・当日共通)

■原  作 小林弘利作「タイム・トラブル・プリンセス
      (集英社コバルト文庫)
■脚本・演出 星 要一     ■音  楽 咸 妃登美
■振  付 中村 陽子     ■美  術 河井 妙子
■照  明 丸山 邦彦     ■音  響 志和屋 邦治
■制  作 阿久津 弘子
キ ャ ス ト
フリル    (高木 和希)   愛矢     (関本 美夏)
誠      (中島 素弘)   徳永園長   (咸 妃登美)
相沢理事長  (中村 元則)   麗華     (浅野友佳理)
黒岩     (星  功一)   ケルビム   (森下 玲菜)
                           ほか多数
ス ト ー リ ー
 ある落盤事故に遭遇して一人だけ助かったフリル。彼女は相沢が理事長を務める養護施設へ預けられることになり、愛矢と友達に成るのだった。しかし施設内では暴力団の黒岩が操る生徒の手によって売春・恐喝なども行われていた。そんな黒岩と組んだ相沢は、補助金の不正入手を目論んでいた
 フリルの正体は天から使われた破壊の使者。母マリアを救うために神に命を捧げたのだが・・・神はケルビムを遣わせて世界中の人類に審判を下そうとする。その最中でも小悪党ぶりを発揮する黒岩たち。果敢に運命に逆らう愛矢たちは・・・?
コ メ ン ト
シナリオ 原作に問題があるのか、内容を縮めすぎた脚本に問題があるのか、施設ネタと審判ネタが完全に分離していて意味不明です。ダラダラと会話が長い割に伏線の張り方が不十分です。冗長なカットも多いです。90分という時間枠との整合を図って欲しかったです。
キャスト 子供達の多くが個性付けされていないのが残念です。黒岩一派の暗躍も中途半端で価値の低いものでした。キャストの個々の健闘は見えるのですが・・・。
ナンバー いずれもパッとしません。思い切ってナンバーを削ってストレート・プレイとするべきかも知れません。
ステージ 階段状ステージを使ったシンプルなものでした。小道具も少な目ですっきりしていましたが、必要性が感じられない小道具ばかりでした。
演 技 力 どうも学生劇というレベルで、目立った演技力は見られませんでした。有望株は関本で、元気いっぱいの演技に◎。浅野のお嬢様も健闘していました。
歌 唱 力 ナンバーの為でパッとしないものでした。関本の声は力強いものの、まだ荒削りです。は見せ場を生かし切れていませんでした。
ダ ン ス オリジナルものを披露してくれましたが、アンサンブルには難しかったようです。練習不足なのかも知れませんが、振付の妙を生かして欲しいです。
総合評価 ストーリーの支離滅裂さが惜しまれます。仕方なく割り込ませた感じのナンバーも死んでいると思います。元気いっぱいの関本が演技・歌唱・ダンスで有望です。もう少し練習を重ねれば大女優への途も遠くないかな、と期待しています。
ちょっと気になることをコラム「劇団も情報開示を」でコメント
上記コメントはポン太の主観&独断に基づいています
なお、評価ランクはポン太の五つ星を参照ください
ア ク セ ス
劇団スターキャスト
 事務局/神奈川県川崎市高津区下作延582-302 Tel:
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