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ミュージカル作品紹介(第72回)
Prelude 〜 明日への序曲 〜
■劇  団 S.A.O.カンパニー
■鑑 賞 日 平成11年4月13日(火) ソワレ
■劇 場 名 東京芸術劇場・小ホール2(池袋)
■料  金 全席指定�,500円(前売価格)

■構成・演出 鈴木 淑文    ■脚  本 保坂 京子
■音  楽 橋爪 貴明     ■振  付 松本 純子
■美  術 齋藤 浩樹     ■照  明 松岡 淳一
■音  響 吉田 誠      ■ヘアメイク 篠田 薫
■舞台監督 有本 一郎     ■制  作 保坂 京子
キ ャ ス ト
白井修司   (武智 健二)   高梨有希   (浜田 順子)
吉岡朝子   (泉  里沙)   秋山清    (杉江  真)
飯田譲二   (鈴木 健介)   錦山勢一郎  (小川 直人)
                           ほか多数
ス ト ー リ ー
 数々の有名人を輩出してきたライブハウス・エンジェル。先代オーナーの死後、妻朝子が細々と活動を続けてきたものの、客離れを止めることができずジリ貧に陥っていた。そのエンジェルに憧れて仲間入りした修司有希。二人の才能に期待を抱いた朝子とソロシンガーの錦山は、二人を中心に据えたショーを企画した。
 ところがショー本番、修司はダンサーの一人と接触事故を起こして大けがをさせた。ステージは錦山が繕って成功を収めたのだったが、修司の落胆は大きい。一方の有希は、有名プロデューサー秋山に認められて渡米することになったが・・・有希はガス爆発に巻き込まれて短い生涯を終えてしまった。朝子はついにエンジェルの閉鎖を決意したが・・・
コ メ ン ト
シナリオ 大筋は判るものの、細部細部で意味不明の展開が目立ちます。とくに飯田が修司を苛めるシーンや、スタッフが会話を楽しむシーンで冗長が多すぎるのが気になります。有希の事故死もストーリー的に繋がりません。
キャスト 今ひとつパッとしないキャスティングでした。
ナンバー いずれもパッとしません。主題歌「新しい夢に向かって」が辛うじてコーラスに救われていましたが・・・。
ステージ シンプルなステージでライブハウスを表現していました。全体に照明が落ちすぎていたこととスモークの多用がややマイナスでしょうか。音響はかなり不味くマイクとミュージックの配分が合っていませんでした。
演 技 力 う〜ん、演出の影響なのかクサい演技が目立ちました。浜田は良い素材だと見ましたが、全く活かせていませんでした。武智ももう少し柔らかい自然な演技を心がけて欲しいですね。
歌 唱 力 ナンバーの為にパッとしないものでした。浜田は比較的澄んだ声を持っていますが、音符を追っている感じで感情が全く伝わりませんでした。武智はもっと練習が必要でしょうか。は高音部の音域が広いのですが、中低音でややかすれ気味でした。杉江も重量感ある歌い方ができましたが、やや滑り気味です。
ダ ン ス ブレイクダンス系なのかオリジナルで動きのあるダンスを披露してくれました。やや縮こまったダンスなのが残念で、これはステージの広さと相談が必要でしょうか。浜田も元気いっぱいのダンスですが、少しメリハリがあれば☆。
総合評価 ダンスを除くと、いずれも水準以下に感じました。シナリオとナンバーの強化が先で、演技指導と歌唱指導の充実も求めます。初演と言うことで、なかなか俳優を揃えるのは大変かも知れませんが、頑張って欲しいですね。
上記コメントはポン太の主観&独断に基づいています
なお、評価ランクはポン太の五つ星を参照ください
ア ク セ ス
S.A.O.カンパニー
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