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ミュージカル作品紹介(第74回) | ||
ルルドの奇跡 | ||
■劇 団 ミュージカル座 ■鑑 賞 日 平成11年4月20日(火) ソワレ ■劇 場 名 六行会ホール(新馬場) ■料 金 全席自由,000円(前売・当日共通) ■作曲・音楽監督 山口 e也 ■作詞・演出 ハマナカトオル ■美 術 松野 潤 ■照 明 和田 典夫 ■音 響 稲垣 靜明 ■衣 裳 神場 靖江 ■舞台監督 小林 潤史 ■製 作 胡志 満,熊坂 涼子 |
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キ ャ ス ト | ||
ベルナデット (伊東 恵里) 無原罪の御宿り(川田亜紀子) 父 (砂山 康之) 母 (片桐 和美) ミレー (木村 マキ) アントアン (国友よしひろ) 神父 (北村 学) 医師 (高原 達也) 市長 (三浦 宏一) ほか多数 |
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ス ト ー リ ー | ||
貧しい一家の長女に生まれたベルナデットは、生来の病弱で寝込んでばかり。それでも優しい両親と妹たちに支えられて暮らしている。妹たちと山へ分け入った日、ある洞窟で貴婦人に出会った。彼女はベルナデットに15日間洞窟へ通うよう約束させた。ベルナデットは生真面目に通い始めたのだが、これが町中の噂になり・・・洞窟に聖母が出現すると広まり町人達が洞窟へ殺到するようになった。 貴婦人はベルナデット以外に見えず話せない。これを詐欺と見た市長達は、噂を打ち消すのに必死になり、神父は聖母に奇跡を起こさせよと命じた。洞窟では・・・聖母が命じた場所に泉が湧き出し、そこで病人を癒す奇跡が次々に起こるのだった。町人はベルナデットを聖女と讃えたが、彼女は絶えきれず修道院に入る決心をした。 |
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コ メ ン ト | ||
シナリオ | ☆ | シナリオはすっきり整理されており、それでいて見どころは押さえてあります。ブロードウェイ並みの出来映えです。絶え間なく続くナンバーとの組合せも見事です。 |
キャスト | ◎ | 三要素が比較的揃ったキャスト配分でした。問題はアンサンブルが多すぎることですが、これは大目に見ることにしましょう。 |
ナンバー | ☆ | 都合41曲のオンパレードです。単調なものが多くセリフ主導ですが、伊東のソロには良いナンバーが揃っていました。「ベルナデットの歌」「あなたへの愛」「無原罪の御宿り」がお奨めです。個人的には「君への花束」も気に入りました。 |
ステージ | ☆ ☆ |
ステージは実にシンプルで、場面に応じて小道具が運び込まれています。その展開が実に素早く、壁などは天井から吊り下げて一瞬にチェンジ、メッシュの垂れ幕をマジックミラー式に使い、キャスト総出で小道具の入れ替えをする手早さを見せつけます。ほとんど20〜30秒という一瞬です。 |
演 技 力 | ☆ | いずれも質が高く、中途半端さを感じさせません。もちろん伊東が抜群です。とくに表情が見事で、神に祈りを捧げる表情、死を目前にした表情などに魅了されました。 |
歌 唱 力 | ◎ | 単調なナンバーが多いので、目立った歌唱力は見られませんでした。コーラスとしてもいま一つという感じです。伊東の声は素晴らしいですが、少しトーンを抑えている感じが物足りなさを感じさせました。 |
ダ ン ス | ◎ | とくにコメントする点はありません。普通に楽しめるダンスです。 |
総合評価 | ☆ ☆ |
シナリオの完成度が高いので、作品全体の価値を高めています。主人公なので仕方がありませんが、あまりにも伊東一人に頼りすぎているのが気になります。2公演だけ狩俣が代役するようですが、トワネット役(ベルナデットの妹役)を見る限りでは代役が務まるのかどうか。 これまでの74作品中では、李香蘭に次ぐベスト2の評価を与えたいです。 |
上記コメントはポン太の主観&独断に基づいています なお、評価ランクはポン太の五つ星を参照ください |
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ア ク セ ス | ||
ミュージカル座 事務所/埼玉県浦和市常磐9−8−15 Tel: |
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