ミュージカル作品紹介(第70回) | ||
Please remember us | ||
■劇 団 ザ・ミュージカル・メーカーズ(TMM) ■鑑 賞 日 平成11年4月3日(土) ソワレ ■劇 場 名 シアターVアカサカ(赤坂) ■料 金 全席自由�,800円(前売価格) ■脚本・演出・作詞・作曲 市村 ヒロシ ■振 付 森山 大輔,金村 瞳 ■照 明 大村 真一 ■舞台監督 早津 信久 ■衣 裳 みっちーぶらんど ■後 援 太陽プロモーション |
||
キ ャ ス ト | ||
黒澤健 (森山 大輔) 岡村弥生 (金村 瞳) 万里小路昌房 (西川比呂司) 万里小路崇子 (瀬暮 史江) 万里小路惟清 (吉野 貴宏) 万里小路とよ路(鈴木 陽子) 鈴木千津 (渡辺 夕子) 猿渡清吉 (朝日 信晴) ほか多数 |
||
ス ト ー リ ー | ||
健は、婚約者の弥生を伴い、幼い頃の想い出を辿りつつ万里小路家の洋館を訪ねた。万里小路家は名門伯爵家だったが、関東大震災で居館の大半を失い一族、使用人も死に果てたと言われていた。ところが、突然に扉が開き執事猿渡が出迎えに現れた。館に迎え入れられた二人は、現当主の昌房・崇子夫妻、前当主の惟清・とよ路夫妻らと出会った。 実は使用人も含めて全て亡霊であり、思い残したことがあるために成仏できないのだと語る。成仏するためには、二人の体を借り実体となってやり遂げることだと語るのであるが・・・ |
||
コ メ ン ト | ||
シナリオ | ◎ | 個々の展開は奇抜で楽しいモノですが、休憩を挟んで200分という上演時間の長さが難点です。とにかく冗長なエピソードを整理して、分かりやすくして欲しいです。 |
キャスト | ☆ | いずれのキャストも個性的に設定されており、しかも演じきられていることが魅力です。 |
ナンバー | ◎ | 聴かせるよりも楽しませることに主眼があり、振付がよく吟味されているように思います。「女の自立」と「男たるものは」が印象に残りました。「ユーレイヒー」は振付だけ◎。 |
ステージ | ☆ | リカちゃんハウス風の洋館セットでした。外面は古めかしさを見事に演出し、内面は可動壁を使って上手に場面展開を図っていました。力作に☆。衣裳も大正時代を表現するため苦心していたようで、執事・書生の服装も吟味してありました。 |
演 技 力 | ☆ | 古き良き当主と大ぼけオヤヂを演じ分けた吉野、小難しいセリフ回しをこなした名執事の朝日が良かったです。女優陣は少し切れに欠けていましたが、金村が奮闘してました。瀬暮も声は良かったのですが・・・。 |
歌 唱 力 | ◎ | ソロが少なかったのですが、中でも二本唱う渡辺はお奨め。高音も澄んで心地よい感じでした。キャストは皆、張りのある元気な唱いを見せ、混成コーラスながら全体としての迫力は素晴らしいです。さすがはアナウンス学院出身という感じがします。 |
ダ ン ス | ◎ | 動きの良いダンスが多く目を楽しませてくれますが、なかなか揃わないのが難点ですね。ラインダンス風オリジナルダンスが良いですね。 |
総合評価 | ◎ |
個々のシーンは楽しく、歌・芝居・踊りのどれも満足しましたが・・・もう少し短く作って欲しいですね。次回作に期待します。 本作はリメーク再演されました(第152回を参照)。 |
上記コメントはポン太の主観&独断に基づいています なお、評価ランクはポン太の五つ星を参照ください |
||
ア ク セ ス | ||
ザ・ミュージカル・メーカーズ(TMM) | ||