ミュージカル作品紹介(第152回) |
Please remember us 〜リメーク版〜 |
■劇 団 ザ・ミュージカル・メーカーズ(TMM) ■鑑 賞 日 平成12年4月29日(土) ソワレ ■劇 場 名 シアターVアカサカ(赤坂) ■料 金 全席自由�,500円(前売価格) ■脚本・演出・作詞・作曲 市村 ヒロシ ■振 付 森山 大輔 ■照 明 大村 真一 ■舞台監督 早津 信久 ■音 響 石折 張途 ■美 術 寺岡 崇 ■衣 裳 渡邊 孝江 ■制 作 森山 大輔,尾花 宏行,金村 瞳,宮本 秀一 |
キ ャ ス ト |
黒澤健 (森山 大輔) 岡村弥生 (金村 瞳) 万里小路惟房 (尾花 宏行) 万里小路崇子 (大島 里絵) 万里小路惟清 (薪 惣) 万里小路とよ路(鈴木 陽子) 万里小路昌房 (重田 和行) 万里小路辰子 (山田 恵美) 鈴木とみ (清田ひとみ) 猿渡清吉 (朝日 信晴) 鈴木千津 (渡辺 夕子) ほか多数 |
ス ト ー リ ー |
第70回のリメーク再演 |
コ メ ン ト | ||
シナリオ | ☆ | 初演は上演時間200分の超大作でしたが、登場人物を削減しエピソードを整理するなどして150分に短縮されていました。亡霊達の思いを遂げさせる部分が短く成りすぎて駆け足気味でしたが、安心して見られました。 |
キャスト | ◎ | 少し纏まりすぎた感があり、前作ほどの迫力が欠けていた印象です。技量が上がってきている分だけ、ラフさパワフルさといいますか、内面から発するオーラのようなものが弱くなっていたように感じました。 |
ナンバー | ○ | コーラス「Please remember us」は、響きよくパワーがあります。残りはあまり印象に残りませんでした。 |
ステージ | ☆ | 前回のセットがそのまま使われていました。場面転換を素早くするために、いろいろと工夫されています。 |
演 技 力 | ◎ | 初演に比べて芸の細かい演出が増え、目を楽しませてくれます。一見意味のないところで息の合った動作があったり、センターとサイドで全く別々の展開を見せていたり、とコダワリを感じます。 若当主役の尾花が表情豊かで面白い演技を見せました。大島との掛け合いも巧く、間合いがよく取れています。金村は体を作ることに努力してきた様子で、動きにキレがありました。初演に比べると、森山・朝日・渡辺の影が薄くなったような印象を受けました。 |
歌 唱 力 | ◎ | 混声コーラスは一層の磨きが掛かったようです。しかしソロはいずれもパワーダウンの印象でした。渡辺は元気がなく、大島は聞き取りにくい声でした。 「男たるものは」はショートに変わったこともありますが、印象が希薄になってしまいました。惜しいです。 |
ダ ン ス | ○ | 初演に比べると、印象に残るシーンが減ってしまいました。森山は冴えが少し失われた印象でしたが、逆に金村は冴えがありポーズもよく極まっています。 |
総合評価 | ◎ | 上演時間が短くなり、ストーリーも分かりやすく変わりました。芝居も歌も技能的には向上しているのが分かりますが、全体的に若さや元気さというのが減ってしまった印象でした。 カーテンコールで「It's a wonderful life」がありました。2年前の作品で使われたお気に入りで、思わず手拍子のリードを入れてしまいました(笑)。こちらも少し元気さが減っているようで残念でした。 新メンバーも増えているそうなので、いつまでもハイパワーを維持して、頑張って欲しいです。 蛇足>毎回カラー刷りのプログラムですが、今回は配役表・ナンバーリスト・ストーリー解説・リハ風景・キャスト紹介・劇団の歩みなど、内容が大幅に充実していました。しかし・・・原価の高そうなプログラムです。 |
上記コメントはポン太の主観&独断に基づいています なお、評価ランクはポン太の五つ星を参照ください |
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ア ク セ ス | ||
ザ・ミュージカル・メーカーズ(TMM) | ||