ミュージカル作品紹介(第15回) |
レ・ミゼラブル1998 |
■劇 団 東宝ミュージカル ■鑑 賞 日 平成10年6月20日(土) マチネ ■劇 場 名 帝国劇場 ■料 金 全席指定 A席8,500円(JCB貸切料金) ■原 作 本 小説「Les Miserables」(Victor Hugo著) ■原 作 オン・ブロードウェイ「Les Miserables」 演 出:Jon Caird,Trevor Nunn 脚 本:Alain Boublil,Claude-Michel Schonberg 作 曲:Claude-Michel Schonberg 作 詞:Herbert Kretzmer 製 作:Cameron Mackintosh, The Royal Shakespeare Company ■翻 訳 酒井 洋子 ■振 付 前田 清実,藤井 真梨子 ■製 作 古川 清,田口 豪孝,東宝株式会社 ■製作協力 キャメロン・マッキントッシュ・リミテッド ■後 援 日英協会 ブリッティシュ・カウンシル,JR東日本 |
キ ャ ス ト |
ジャン (山口祐一郎) ジャベール (村井 国夫) エポニーヌ (本田美奈子) ファンテーヌ (鈴木ほのか) コゼット (早見 優) マリウス (石井 一孝) テナルディエ (斎藤 晴彦) テナルディエ妻(前田美波里) アンジョルラス 森田 浩貴) ほか |
ス ト ー リ ー |
一片のパンを盗んだ罪で19年も監獄に繋がれたジャン・バルジャン。ある神父の無償の愛に絆されて、善良の人たることを目指し、相応しい地位を手に入れたジャンの前に、警察官ジャベールが立ちはだかる しがらみから孤児コゼットを貰い受けたジャンは、流浪を続けながらひっそりと暮らしていた。やがてコゼットも成長し、人並みの恋をしたが、相手は革命に参加するマリウスだった。劣勢の革命隊に乗り込んだ先で、ジャンはスパイとして捕まったジャベールを発見する・・・ |
コ メ ン ト | ||
シナリオ | ◎ | 大長編ともいうべきユーゴーの原作を簡潔に整理し、感動的に再構成された名作に仕上がっています。ダラダラと全編を追わず、ポイントとなるシーンに絞った上で時間配分に配慮があります。B.Wayでロングランされている作品であることに、得心がいきます。 |
キャスト | ○ | ロングラン公演で円熟さは増しているようですが、アイドル女優やコント女優が核となるようでは、ミュージカルはつまらないです。有名人でなくとも本格派の演劇俳優で演じて欲しいものです。 |
ナンバー | ☆ | 見事に選び抜かれています。個人的にはリトル・コゼット役が唱う「幼いコゼット」が気に入りました。公演CDではインパクトのあるナンバーが多くありますが、劇場では冴えない印象を受けました。 |
ステージ | ◎ | 回り舞台を巧みに用いた舞台演出は秀逸です。しかし暗く重苦しい雰囲気を照明を落として表現するのは今ひとつです。イメージは俳優の演技力で補うものです。 |
演 技 力 | ○ | 出演者の俳優・女優としての能力は大いに不足しています。第一幕は、全体的に暗くてよく分かりません。B.Wayでもこんなに暗いのでしょうか。第二幕も端役の演技力は今ひとつという感じがします。 |
歌 唱 力 | ◎ | コーラスに纏まりはあるものの、心に訴えるほどのパワーは感じられません。せっかくの名曲を潰してしまっている印象を受けましたが、シンガーの技量の問題なのか判然としません。 |
ダ ン ス | △ | 動きのあるダンスで、あまり良いシーンはありませんでした。 |
総合評価 | ○ |
手慣れた演出ですが、ショービジネスとしてはどうでしょうか。「レ・ミゼラブル」10周年記念コンサートビデオがありますが、これと比較しても日本作品はかなり見劣りしています。キャストの質・・に尽きるかも知れません。 ブロードウェイ版>ブロードウェイ公演を観てきました。 第261回「レ・ミゼラブル・オン・ブロードウェイ」 |
上記コメントはポン太の主観&独断に基づいています なお、評価ランクはポン太の五つ星を参照ください |
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ア ク セ ス | ||
東宝ミュージカル | ||