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ミュージカル作品紹介(第261回)
レ・ミゼラブル・オン・ブロードウェイ
■劇 場 名 IMPERIAL劇場(NY)
■鑑 賞 日 平成12年8月9日(水) ソワレ
■料  金 全席指定$ネ80ドル

■原  作フレンチミュージカル「Les Miserables
 原  案小説「Les Miserables」(Victor Hugo作)
 脚  本Alain Boublil
 脚本・作曲Claude-Michel Schonberg
■脚  本Alain Boublil,Jean-Marc Natel
■補  作James Fenton ■作  詞Herbert Kretzmer
■総 指 揮Cameron Mackintosh
■演  出� Nunn,John Caird
■音楽監督� Caddick,Dare Rieling
■音  響� Bruce ■舞台監督� Wasser
■美  術� Napier ■照  明� Hersey
■衣  裳� Neofitou
キ ャ ス ト
Valjiean(J.Mark McVEY) Javert(Gregg Edelman)
Fantine(Jane Bodle) Marius(Pete Lockyer)
Eponine(Jessica Boevers) Cosette(Tobi Foster)
Thenardier(Neal Mayer) Madame Thenardier(Betsy Joslyn)
Young Cosette(Jill Schackners)
etc.
ス ト ー リ ー
第15回を参照
コ メ ン ト
シナリオ B.Wayでも息の長いロングラン作品です。長編小説から主要なエピソードを抽出して膨らませ、バランス良くテンポ良く再構成した本格フレンチミュージカルです。
キャスト いくぶん公演毎にキャストの入れ替わりが目立つようですが、日本公演ほどになく、安定感のあるキャスティングです。
ナンバー Finale」は「The People's Song」のパートを含めて迫力があります。「On My Own」「One Day More」など良いナンバーが並んでいます。「Tenardier Waltz」もスケールが違います。
日本公演(東宝)とはナンバーのタイトル名が異なるものもあり、少し戸惑いがありました。
ステージ 豪壮なセットで、随分と費用が掛かっています。衣裳の考証もよく図られており、作りもしっかりしているようです。全体の照明は暗い方ですが、日本公演ほどにはなく、舞台が見通せないレベルではありません。
演 技 力 McVEYは、張りのある声で堂々と演じており、迫力がありました。子役を含め誰もが巧く、レベルの高さを感じます。
歌 唱 力 コーラス・ソロのいずれも素晴らしいものでした。連日公演しているだけに、季節限定公演である日本公演よりも、安定したグレードを維持できるのでしょう。
McVEYは、力強く伸びのある歌声でした。Edelmanは、唱い負けている印象で、「Solioquy」リプライズも物足りませんでした。Bodleは伸びと張りがあり、情感のよく伝わる歌唱でした。
ダ ン ス Tenardier Waltz」は圧巻ですが、全体的には見せ場となるダンスが少ないと感じます。
総合評価 観劇から17月も経ってのレポートになりました。B.Wayで観てきた中では上演時間が最も長かった作品です。しかし、シナリオ運びが巧く、キャストのグレードも高いために、負担を感じませんでした。原作小説に基づく脚本であるものの、シーンの選別が明確でエピソードを盛り込みすぎないこともヒットの理由にあると思います。

蛇足>B.Wayでロングランを重ねているにも関わらず、日本公演が物足りないのが不満でした。ようやく観比べてみると、日本公演が季節限定でありキャスティングにも問題のあることが、改めて確認できました。若手俳優には登竜門としての価値がある作品ですが、やはり変わっていく必要があると思います。
上記コメントはポン太の主観&独断に基づいています
なお、評価ランクはポン太の五つ星を参照ください
ア ク セ ス
IMPERIAL劇場(Broadway at 249 WEST 45rd Street,NY)
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