前頁へ  ホームへ  次頁へ
雑記帳No.111
ヤドカリ君に、成りたいな

 とある女優の持ち歌に「ダウンタウン」というのがあります。ビンボーな女優生活を続けつつ、ついに引越を決意した彼女は、自分の境遇をそのまま歌に仕上げてしまいました。それから有余年、生活水準はさして変わらないそうですが、キーボードを弾きつつも、毎晩持ち歌を披露しています。テンポの良い楽しいメロディです。

 私は持ち家派ではなく、賃貸派です。理由は改めて示すまでもなく、「銭湯が好きなのです。」とあります。他にも理由がありますが、部屋が多いのは嫌い、周囲が静かなのは嫌い、メンテに手間が掛かるのは嫌い、年々資産価値が下がるのが嫌い、夜逃げに適さないのは嫌い、というわけです。何よりも、一旦持ち家を買ってしまえば、おいそれと引越の楽しみを味わえません。
 かく言う私は、20歳まで親元で暮らしました。そして上京した最初は、月々9,500円の間借り生活でした。風呂無し、台所&便所共用で、押入は半畳、部屋4畳半という生活でした。窓も木製のボロ窓でありましたが・・・とにかく安かったです。同級生は65,000円のアパート暮らしが普通でしたけど、おかげで彼らより裕福でした。
 そして、つくばで生活しました。家賃は20,000円で水道使い放題、シャワー共同、洋式トイレ&台所完備、1畳ベランダにサッシ大窓、部屋6畳に昇格しました。たびたび断水する地下水と、10A容量のブレーカには閉口しましたが、わずか2倍で夢のような生活です。市の中心部まで徒歩20分、最寄り駅まで徒歩50分・・・まずまず都会でした。そうそう、高速バス利用で東京まで90分だったと書いておきましょう。

 就職してから6年余り、東京の下町で暮らしています。ボロアパートですが、和室8畳、押入1畳、ダイニングキッチン6畳余り、トイレ完備、風呂なし・・・です。最寄り駅までダッシュ7分、徒歩15分の立地で、家賃は40,500円です。水道は使い放題で湯沸かし付きの豪華さです。そろそろ部屋も痛み始めていますが、今回はクーラーも付いていて、サッシ窓も3基あります。
 そろそろ転居を考えましょう。以前は結婚でもしたら社宅入り・・・と考えていましたが、独身の身上でも引越はしたいものです。できれば近場で、もう少し駅に近い場所。銭湯に近いか、シャワーぐらいある部屋を探そうと思っています。これまでのステップを考えれば、家賃は8万円かしら・・・倍々で来ていますからね。でも会社の住宅補助は雀の涙ですし、思案のしどころです。

 ヤドカリ君は考えます。年季と収入の増加を見込みつつ、も少し広くていい環境に住みたいぞ、と。でも、人間の器がそれに見合って大きくなったかは、う〜む。

00.05.27
前頁へ  ホームへ  次頁へ