補足1
神戸では高校受験の際に「神戸方式」というのを採用していました。内申書と入試成績の評価配分を4:1ぐらいで評価していたものです。内申書には日常の成績や生活態度、担任のコメントなどが記載されてあって、これを所定の点数に換算したのでした。ところが、あまりに入試成績を軽視していたため、私が高校を受験する当時は1:1程度だったと聞いています。
今では入試成績のウェイトの方が断然大きいようですが・・・。理由はいくつかあります。中学校はエリアごとでしたが、学校によって生徒の質にバラツキがあったようです。A中学の20番ぐらいの生徒が、B中学の1番の生徒よりも優秀と言うことも聞きました(偏差値の話です)。山手と下町の違いと言うことも理由だったかも知れません。また内申点を上げるために、務めもしない生徒会長や部長に成りたがる生徒もあり、肩書きだけでは高校側も判断に苦しんだようです。
とはいえ、中学校の先生が公正な目で生徒を評価できなくなったというのが本音かも知れません。個人的な感情で内申書のコメントを書くような先生も、私の妹が在学中には居ました。自分の価値観に従わないだけで「無能」とコメントされた生徒もあったようです。それなら入試の際の面接で人物評価をすれば良さそうなのですが、充分な時間がないことや、高校の教師にも生徒の本質を見抜ける実力がないことで、現実には難しいようです。
このままでは、本当に日本は変になってしまいますね。
99.01.26
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