ミュージカル作品紹介(第339回) | ||||||||||||||||||||||||
ミュージカル 風と共に去りぬ | ||||||||||||||||||||||||
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キ ャ ス ト | ||||||||||||||||||||||||
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ス ト ー リ ー | ||||||||||||||||||||||||
タラの大農園主の娘スカーレット。何不自由なく我が儘に育った彼女は、他人の感情を考えない傲慢さを備えていた。時代は、南北戦争前夜。彼女が一方的に想いを抱く幼な馴染みアシュレーは、物静かなメラニーとの婚約を決めてしまう。嫉妬のあまりチャールズの求婚を受けたが、開戦早々に未亡人になってしまう。貿易船の船長レットが、何かとスカーレットに絡んでくる。激戦地アトランタから、馬車でスカーレットを助け出したレットは、気が変わって南軍に身を投じた。 南北戦争は南軍の敗北に終わり、タラも焼け野原になった。父母を亡くし、農場を相続したスカーレットは、北軍が課した税金の支払いにも汲々としていた。雑貨屋の主人フランクに押し掛け女房して税金を払い、経営を積極的に拡大した。しかし、再び寡婦に逆戻り。 北軍に捕らわれていたレットが釈放され、似たもの同士の二人は結婚した。レットの隠し資産で豪華な邸宅を建て、娘が生まれ、束の間の平和な家庭を築いた。しかし、スカーレットとアシュレーの関係をレットが嫉妬し・・。 |
コ メ ン ト | ||
シナリオ | ○ | 菊田氏のオリジナル版だそうです。原案小説が大作だけに苦労しているようですが、シーン転換が粗く、プログラムでフォローしないと経過が分からないほどです。主役次第では、シナリオの課題も目立たないと思いますが・・。 |
キャスト | ◎ | 良いキャストを揃えています。 |
ナンバー | ○ | 純和製ナンバーにしては、冴えないものが多く、印象に残りません。「女は降伏しない」など字余り気味なナンバーもありました。今風にリメークする必要があるように思います。 |
ステージ | ◎ | 東宝作品にしてはシンプルなセットです。レット邸や馬車はともかく、シンプルに過ぎる感じもします。大地の衣裳を除くと、衣裳が地味で冴えません。砲撃シーンで、弾着を派手に演出してあったものの、違和感を得ました。黒人メイクは、巧いと思います。 |
演 技 力 | ◎ | 大地の上滑りな芝居が不味く、バランスを悪くしていました。従来は、大地向きの佳い作品を選んでいたと思いますが、スカーレット役に無理を感じます。空々しい台詞や、立ち回りが多くありました。 今井は、とても好演していましたが、大地との噛み合わせに課題がありました。悪役ぶりも、父親ぶりも、夫ぶりも見事だっただけに、惜しまれます。脇を固められるのが、杜と岡ぐらいであり、大地の力不足を十分カバーできなかった印象もあります。 |
歌 唱 力 | ○ | ソロナンバーの多い大地は、十分に歌い上げず、演技同様に冴えません。ナンバー自身の問題と、キャラクターのミスマッチが原因だと思います。杜には、ソロパートで良い声がありました。 |
ダ ン ス | ○ | 時代背景が南北戦争ということもあり、派手なダンスシーンもなく、冴えません。群衆が多く登場するシーンもあるだけに、ダンスに工夫があるべきだと思います。 |
総合評価 | ○ | 東宝作品の中でも高価格帯に属する作品です(しかも、国産作品です)。それだけに、出来映えの悪さに不満を感じます。劇場ホールでは、珍しく不満の声が多く聞かれました。キャラクターがマッチすれば、絶妙の冴えで魅せる大地だけに、ミスチョイスだと思います。 大地作品では、遠方から貸切バスで乗り付けるファンが多く、今回も大勢見掛けました。しかし多分に、その期待を裏切ったのでは無いでしょうか。 |
上記コメントはポン太の主観&独断に基づいています なお、評価ランクはポン太の五つ星を参照ください |
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ア ク セ ス | ||
東宝ミュージカル | ||