ミュージカル作品紹介(第338回) | ||||||||||||||||||||||||
T I M E [Aキャスト] | ||||||||||||||||||||||||
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キ ャ ス ト | ||||||||||||||||||||||||
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ス ト ー リ ー | ||||||||||||||||||||||||
楓・すばる・稔・ひなたの4姉弟は、情けないほどのお人好し。宝石店強盗に押し入ったものの、ガードマンを誤射してしまい、遁走。とあるコンビニに立て籠もることになった。リストラされた蘊蓄サラリーマン幸太郎、自己中心的OL美津子、意気地なし刑事一郎、女子校生しずか、を人質にしてみた。 「あの日、あの時、あんな事をしなければ・・」と叫んだとき、宝石店から盗んだ天然石が輝き出し、アワー・セコンド・ミニッツが登場。石は「時間石」、彼女たちはその守護者、であるらしい。三度までやり直しの願いを叶えてくれると言うが、それには煩わしい条件が・・。ついにはタイムトラベラーとして、謎の将軍たちと闘うことになる。いつしか4姉弟は、人質たちとも仲良くなったのだが。。。 |
コ メ ン ト | ||
シナリオ | ◎ | とにかく登場人物が多すぎますが、役割が明確になっていることで救われている感じです。慌ただしい展開が多く、追いかけるだけでも疲れます。各シーンの繋がりに厳しいところもあり、時間配分にも難を感じました。 |
キャスト | ☆ | 演技と殺陣が巧く、子役達もしっかり演じています。A/Bチームで編成されているものの、よく鍛えてある感じです。 |
ナンバー | ◎ | フィナーレ「TIME」が、響きよいコーラス曲でした。ソングナンバーは少な目ですが、「時のめぐり」「きっと」なども良いナンバーでした。ダンスナンバーは、リズム感の佳いモノを使っています。 |
ステージ | ◎ | 時間を象徴するドアが何枚も駆け回ります。セットはシンプルで、転換にも工夫があります。小道具は多く、ゴテゴテ感も出てしまいますが、シナリオの問題だと思います。衣裳は簡素ながらも、よい雰囲気が出ていました。 |
演 技 力 | ☆ | 浅井は、派手な立ち回りを減らし、地味に演じていました。メインとサブが多すぎるため、バランスが佳いと思います。猿谷の嫌みなOL、張の元気な婆ちゃん、化けると凛々しい櫻井など、面白い芝居が多くありました。子役たちも元気に力一杯演じていて、気持ちいいです。 |
歌 唱 力 | ◎ | コーラスが中心でした。フィナーレ「TIME」での合唱は、響きよいコーラスでした。ソロパートでは、声の細さが気になることが多く、聴かせるというレベルには不足だと思います。 |
ダ ン ス | ☆ | ダンスは、ゲストダンサーを中心にした纏まりのあるもので、本格的です。「GET OUT!!」という子役の集団ダンスも迫力がありました。全編を通して、殺陣に勢いがあり、派手な立ち回りを多くこなしていました。殺陣の見事さは定番化しているようです。座間のダンス&アクションが、とくに印象的でした。 |
総合評価 | ◎ | 個別のシーンでは、良い物が多いです。しかし、シナリオの問題があって、全体としての纏まりを欠きます。プロダクション系だけに仕方が無いのでしょうが、キャストは使いすぎです。役者名に加えてチーム名まであり、シナリオ複雑化の原因でもあるようです。 おそらく来年に再演されるでしょうから、問題が改善されることに期待します。 |
上記コメントはポン太の主観&独断に基づいています なお、評価ランクはポン太の五つ星を参照ください |
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ア ク セ ス | ||
劇団そら天空組 事務局/東京都新宿区下落合3−14−16 Tel: |
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