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ミュージカル作品紹介(第338回)
T I M E [Aキャスト]
■劇  団 劇団そら天空組
■鑑 賞 日 平成15年5月3日(土) マチネ
■劇 場 名 六行会ホール(新馬場)
■料  金 全席自由�,800円(前売価格)

■脚本・演出・作詞 ■脚本協力 張 由花
■振  付 上垣内 ふみ,MIKA,吉原 千鶴子,TOMOMI,EIKO
■殺陣・武術指導 高家班 ■音  楽 古川 はじめ
■歌唱指導 荒谷 葉子,常木 香苗 ■作  詞 赤木 茉紀子
■音  響 西田 実 ■照  明 井上 健
■舞台監督 中杉 雄一 ■衣  裳 山内 陽子
■ヘアメイク 奥野 展子
キ ャ ス ト
ひなた    (浅井 星光) すばる    (佐藤 友一)
稔      (室井 弘彰) 楓      (吉原千鶴子)
一郎     (川上 大吾) しずか    (石田 詩織)
幸太郎    (市原  博) 美津子    (猿谷 英子)
弁慶     (水野 篤史) 牛若     (櫻井 太郎)
アワー    (中村 友美) セコンド   (赤木茉紀子)
ミニッツ   (菊地 美雅) ツネ     (張  由花)
謎の将軍   (増野 正義) ラップ    (座間 有沙)

ほか多数
ス ト ー リ ー
 すばるひなたの4姉弟は、情けないほどのお人好し。宝石店強盗に押し入ったものの、ガードマンを誤射してしまい、遁走。とあるコンビニに立て籠もることになった。リストラされた蘊蓄サラリーマン幸太郎、自己中心的OL美津子、意気地なし刑事一郎、女子校生しずか、を人質にしてみた。
 「あの日、あの時、あんな事をしなければ・・」と叫んだとき、宝石店から盗んだ天然石が輝き出し、アワーセコンドミニッツが登場。石は「時間石」、彼女たちはその守護者、であるらしい。三度までやり直しの願いを叶えてくれると言うが、それには煩わしい条件が・・。ついにはタイムトラベラーとして、謎の将軍たちと闘うことになる。いつしか4姉弟は、人質たちとも仲良くなったのだが。。。
コ メ ン ト
シナリオ とにかく登場人物が多すぎますが、役割が明確になっていることで救われている感じです。慌ただしい展開が多く、追いかけるだけでも疲れます。各シーンの繋がりに厳しいところもあり、時間配分にも難を感じました。
キャスト 演技と殺陣が巧く、子役達もしっかり演じています。A/Bチームで編成されているものの、よく鍛えてある感じです。
ナンバー フィナーレ「TIME」が、響きよいコーラス曲でした。ソングナンバーは少な目ですが、「時のめぐり」「きっと」なども良いナンバーでした。ダンスナンバーは、リズム感の佳いモノを使っています。
ステージ 時間を象徴するドアが何枚も駆け回ります。セットはシンプルで、転換にも工夫があります。小道具は多く、ゴテゴテ感も出てしまいますが、シナリオの問題だと思います。衣裳は簡素ながらも、よい雰囲気が出ていました。
演 技 力 浅井は、派手な立ち回りを減らし、地味に演じていました。メインとサブが多すぎるため、バランスが佳いと思います。猿谷の嫌みなOL、の元気な婆ちゃん、化けると凛々しい櫻井など、面白い芝居が多くありました。子役たちも元気に力一杯演じていて、気持ちいいです。
歌 唱 力 コーラスが中心でした。フィナーレ「TIME」での合唱は、響きよいコーラスでした。ソロパートでは、声の細さが気になることが多く、聴かせるというレベルには不足だと思います。
ダ ン ス ダンスは、ゲストダンサーを中心にした纏まりのあるもので、本格的です。「GET OUT!!」という子役の集団ダンスも迫力がありました。全編を通して、殺陣に勢いがあり、派手な立ち回りを多くこなしていました。殺陣の見事さは定番化しているようです。座間のダンス&アクションが、とくに印象的でした。
総合評価 個別のシーンでは、良い物が多いです。しかし、シナリオの問題があって、全体としての纏まりを欠きます。プロダクション系だけに仕方が無いのでしょうが、キャストは使いすぎです。役者名に加えてチーム名まであり、シナリオ複雑化の原因でもあるようです。
おそらく来年に再演されるでしょうから、問題が改善されることに期待します。
上記コメントはポン太の主観&独断に基づいています
なお、評価ランクはポン太の五つ星を参照ください
ア ク セ ス
劇団そら天空組
 事務局/東京都新宿区下落合3−14−16   Tel:
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