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ミュージカル作品紹介(第330回)
チャーリーはどこだ?
■鑑 賞 日 平成15年3月1日(土) マチネ
■劇 場 名 東京芸術劇場・中ホール(池袋)
■料  金 全席指定 S席6,800円(前売価格)

■原  作 オン・ミュージカル「WHERE'S CHARLEY?
 原  案:古典喜劇「CHARLEY'S AUNT」(BRANDON THOMAS作)
 脚  本:GEORGE ABBOTT(ジョージ・アボット)
 作詞・作曲:FRANK LOESSER(フランク・レッサー)
■訳詞・演出 勝田 安彦 ■訳  詞 山内 あゆ子
■音楽監督 千葉 一樹 ■振  付 榎戸 章能
■美  術 大田 創 ■照  明 佐藤 壽光
■衣  裳 出川 淳子 ■音  響 実吉 英一
■舞台監督 古賀 裕治 ■企画・制作 上川 花菜江
キ ャ ス ト
チャーリー  (岡 幸二郎) エイミー(シルビア・グラブ)
ジャック   (安崎  求) キティ    (井料 瑠美)
ドナ     (旺 なつき) フランシス  (浜畑 賢吉)
スペッティギュー(園岡新太郎) 執事     (館  関太)

ほか多数
ス ト ー リ ー
 英国名門校のオックスフォード大学で、卒業を間近に控えたチャーリージャック。二人は仲良しのルームメイトであり、愛するエイミーキティを迎えてのランチを企画していた。時はビクトリア朝末期であり、独身の男女が立会人なしに、会席を同じくすることは許されない。折良くやってくるチャーリーの叔母ドナに期待を掛けたが、彼女は現れない。著名な富豪だが気まぐれで、仕方なくチャーリーが女装して代役に。
 そこへジャックの父フランシス、淑女二人の後見人スペッティギューが登場。金に詰まった前者と、女性より金を愛する後者とから、告白を受けるチャーリー扮するドナ。はぐらかしたり、逃げ出したり・・・女装を脱ごうにもジャックが反対し、淑女たちの婚約同意書を得るためにも、ドナを演じ続けることになる。そこへフランシスの旧友スミスが現れる。彼女こそ本物のドナだったが、チャーリーも気づかない現状を楽しんでいた。。。
コ メ ン ト
シナリオ 軽妙なストーリーであり、チャーリーの切羽詰まる様を面白可笑しく描いています。キャスト達の良さもありますが、会話に違和感もなく、楽しめます。ブロードウェイ初演は1948年で、日本でも何度か上演されたようです。
キャスト メインはコメディ向きの名優が揃い、いずれも良い声をしています。アンサンブルも舞台経験者が中心で、安定しています。
ナンバー 男女で掛け合いを演じるソングナンバーが多く、その対比が面白いです。字余り気味ですが、翻訳に苦労してあったようなので仕方ないでしょうか。ナンバーは13曲と少な目ですが、インパクトもあり、楽しめます。メロディも古さを感じさせず、楽しいものです。
ステージ バックにおもちゃ箱のようなセットがあり、そのセットに紛れるようにバンドと指揮者が配置されています。机やソファなどに工夫もありました。女性達のドレス衣裳が原色系の鮮やかさで、目を楽しませます。制服や紳士&淑女の正装は、安手な印象があり、惜しまれます。
演 技 力 の熱演に尽きます。スーツの上から黒ドレスと被り物を付け、舞台を駆け回り、早変わりを果たすなど苦闘していました。安崎は楽な役回りの上に、少し手抜かり気味です。グラブは若い娘らしさがありましたが、井料は年齢のギャップが目立ちました。
旺はベテランらしさが漂い、浜畑を終始圧倒していました。園岡は岡と共に駆け回り、表情も豊かに頑固オヤジぶりを発揮していました。浜畑園岡ともに劇団四季に在籍していたそうです。井料も元四季ですが・・。
歌 唱 力 歌唱は、明るく楽しいです。メインはいずれも発声がよく、それぞれ異なる魅力があります。コメディの宿命かも知れませんが、感動するほどには無いです。
イライラ・ウロウロのグラブ唱う「彼の部屋に女がいるわ」が印象的でした。ちょっと冗長ですけど。
ダ ン ス ダンスシーンは少な目です。アンサンブルによる「ペルナンブーコ」は、男女入り乱れての楽しいダンスナンバーでした。キャストが特定できませんが、メイド役を兼ねた女性がクルクルと弾むように踊り回っていたのが、素晴らしく印象に残りました。「チャーリーはどこだ」でも所狭しと動き回るアンサンブルが面白いです。
総合評価 に適した女装作品を探した結果、チョイスされた作品だそうです。彼の女装を数多く見ましたが、今回の早変わりも一風変わっています。澄ましてシルクハットにミルクティーを作ったり、に迫られて大嘘のブラジル話を持ち出したり、観客の笑いが絶えないステージでした。安崎には、もっと自己中心的な友人役を演じて欲しいです。
アンサンブルも良質で元気なメンバーを揃え、何度も笑い愉しめました。劇場のおかげか割安な作品で、大満足です。この手の作品も、今後多く上演されることを望みます。
上記コメントはポン太の主観&独断に基づいています
なお、評価ランクはポン太の五つ星を参照ください
ア ク セ ス

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