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ミュージカル作品紹介(第317回)
冒険者たち 〜 ガンバとその仲間 〜
■劇  団 劇団四季
■鑑 賞 日 平成15年1月7日(火) マチネ
■劇 場 名 東京厚生年金会館・大ホール(新宿御苑)
■料  金 全席指定 S席5,250円(前売価格)

■原  案 小説「冒険者たち」(斎藤惇夫作)
■構成・演出 浅利 慶太 ■脚  色 劇団四季文芸部
■作  曲 いずみたく ■振  付 山田 卓
■作  詞 山川 啓介,梶賀 千鶴子
■装  置 松生 紘子 ■衣  裳 高橋 知子
■美  術 土屋 茂昭 ■照  明 井上 登紀子
■ヘアメイク 小林 ゆかり ■舞台監督 村井 力
キ ャ ス ト
ガンバ    (味方 隆司) マンプク   (高城 信江)
ガクシャ   (前田貞一郎) ヨイショ   (坂本  剛)
潮路     (中村友里子) 忠太     (荒木 美保)
オイボレ   (高桑  満) ボンヤリ   (藤原 大輔)
イカサマ   (春原 一恵) バレット   (真鍋奈津美)
ツブリ/忠太父(高林 幸兵) ノロイ    (香川 大輔)
七郎     (山崎 義也)
ほか
ス ト ー リ ー
 町ネズミのガンバは、友人マンプク誘われて海岸へやって来た。海には気のいい、船乗りネズミ達が集まっていた。中でも、リーダー格ヨイショと喧嘩で張り合い、実力を認められる。そこへ、島ネズミの忠太が傷だらけで現れる。イタチのノロイ一族に襲われている仲間の救援を求められるが、船乗りネズミは尻込みする。ガンバは彼らを励まして、島へ乗り込んだ。
 島では、ノロイに復讐を誓うオオミズナギドリのツブリ達と出会い、忠太の姉潮路たちの無事も確認できた。しかし、戦いは避けられなかった。空腹と不安に悩まされながら、ガンバ達は岩穴の隠れ家に潜んだ。そこへノロイ一族が現れて、怪しげなダンスで誘惑を仕掛けてくる・・。
コ メ ン ト
シナリオ 子供にも分かりやすい、ファミリー向けミュージカルでした。シナリオ運びが素直で、伏線を難しく張らないなど良い工夫がされています。ネズミやイタチの「人間模様」を描くレトロな演出であるものの、子供達の評判は良かったようです。
キャスト 若い劇団員ばかりですが、ダンスも芝居も巧く、安定感のあるキャスト構成でした。二役以上を演じていても、上手に演じ分けてあるため、違和感を感じません。自己紹介しながら、その後はパッとしない配役が多く、惜しまれます。
ナンバー いずみたくのシンプルなソングでした。プログラムには、テーマ「行こうよ仲間たち」のみ掲載されていました。メロディが頭に残りやすく、単調なだけイメージの伝わりやすいモノでした。
ステージ マンガチックな「港の倉庫」や「岩穴の隠れ家」があり、シンプルながらもカラクリを絡ませてありました。カラフルなネズミ衣裳も同様で、ややレトロ感が漂いますが、シナリオと調和した面白いステージでした。ノロイやガクシャのジャケットなどに、人間臭い味があります。
演 技 力 味方坂本は、オーバーアクションが気になりましたが、広すぎるステージを埋めるための演出だったのでしょう。香川は、毒々しくも愛嬌がある悪役ぶりで、愉しめました。中村は、ネズミらしい立ち姿が綺麗でした。
歌 唱 力 行こうよ仲間たち」のコーラスは、強く印象に残ります。しかし、他のソングナンバーは訴求力が弱い印象です。
ダ ン ス 劇団四季の本領発揮ともいうべき、ダンスパフォーマンスが目立つ作品です。一幕前半とフィナーレは良かったですが、中だるみがありました。
船乗りネズミの集団ダンスは、広いフォーメーションで大きな動きのダンスでした。狭い岩棚の上で踊るノロイ一族のダンスは、小刻みな動きでフォームが揃う面白いモノでした。ノロイとネズミ達の戦闘シーンは、舞い踊るようで、迫力がありません。
総合評価 劇団四季のファミリー向けの中では、ターゲットの年齢層が明確な作品だと思います。アニメや特撮を見慣れた今時の子供達に飽きられるかと思いましたが、意外に大人気でした。子供向けの教育番組に近いノリだったからかも知れません。拍手も揃い、カーテンコールもよく纏まりました。

浅利氏といずみたくのコンビ作品は、良いファミリー作品が多いです。地方巡業ばかりですが、首都圏公演がもう少し多くても良いのでないでしょうか。
上記コメントはポン太の主観&独断に基づいています
なお、評価ランクはポン太の五つ星を参照ください
ア ク セ ス
劇団四季
 事務所/横浜市青葉区あざみ野1−24−7  Tel:
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