前回へ  ホームへ  次回へ
ミュージカル作品紹介(第311回)
チェと呼ばれた男
■劇  団 ザ・ライフ・カムパニイ
■鑑 賞 日 平成14年11月 9日(土) ソワレ
■劇 場 名 六行会ホール(新馬場)
■料  金 全席自由�,000円(前売価格)

■脚本・作詞・演出・音楽構成 蕪木 陽青生
■音  楽 田尻 光隆 ■振  付 加藤 今日子
■衣  裳 三輪 利江 ■照  明 市ヶ谷 昌典
■音  響 大塚 重之 ■舞台監督 大草 稔
キ ャ ス ト
イルダ   (たにむら玲子) チェ・ゲバラ (樽本  学)
ロドリゲス(きくちやすゆき) カストロ   (白州 本樹)
アレイダ   (宗田 靖子)
ほか多数
ス ト ー リ ー
 アルゼンチン生まれのゲバラは、イルダに出会い、彼女の感化で社会革命の道に進むようになった。キューバから亡命中のカストロと意気投合し、キューバ上陸作戦に協力を申し出た。決死隊は政府軍の待ち伏せにより12名にまで減らされてしまった。それでも不屈の精神で、農村部を地道に巡るゲバラ。口癖「チェ(ねぇ、君)」がニックネームとなり、多くの支持者を集めるようになった。士気の低い政府軍は解体し、カストロの時代がやってくる。
 南米の独立を自ら勝ち取りたいゲバラは、キューバの要職を捨てて、ボリヴィアの密林へと潜伏する。しかし、ボリヴィア政府を支援する米国の協力によって、ゲバラは捕われる。それでも民族の自立を唱える彼は・・。
コ メ ン ト
シナリオ 全体的なシナリオ運びが良く、手慣れた感があります。日本であまりスポットの当たらない人物を題材に取り上げる蕪木氏の巧さを感じます。しかし、イルダの存在を大きく見せようとするためか、冗長気味のシーンが散見されました。
キャスト 多くのアンサンブルを使いますが、今回はメインやサブを盛り立てる控えめな演出でした。若いキャストが多いだけに、看板女優たにむらとのギャップが開く一方です。
ナンバー ダンスナンバーはリズミカルで良いものでした。ソングナンバーは、代わり映えせず、いささか単調気味です。曲よりも詩に課題があるように思います。
ステージ 後方に石造りの屋敷を模しただけのシンプルなセットでした。ラテン風の衣裳は派手でしたが、軍服のシーンが長く、暗く重いステージでした。
演 技 力 樽本の芝居は張りがあり、存在感が大きく、ステージに映えます。ゲバラのキャラクターをよく表していると思います。白州も顎髭を伴っての熱演で、共感が持てました。演説シーンなども良かったです。きくちは台詞を溜める感じが気になります。
歌 唱 力 ナンバーにも責任があると思いますが、シンガーが苦しそうに謳うシーンが多くありました。声楽調の発声は劇団の特色であるものの、芝居から浮き上がるのが惜しまれます。広川が二度ほど金切り声で唱いましたが、声楽家にしては聞き苦しいソロでした。
ダ ン ス 躍動感のあるダンスが毎回見られますが、今回は切れと冴えを欠いたようです。若手のダンサーには頑張って欲しいです。
総合評価 他の小劇場系劇団が元気を無くしていますが、客入りも上々でした。歴史上の人物を取り上げ、内容の濃い新作を出し続けていることが評価されているのでしょうか。
ナンバーがレベルアップしてくれると、さらに良い作品になると思います。キャストの入れ替わりが多く、レベルが保たれないようにも感じます。作品毎に生じるムラが惜しまれます。
上記コメントはポン太の主観&独断に基づいています
なお、評価ランクはポン太の五つ星を参照ください
ア ク セ ス
ザ・ライフ・カムパニイ
 事務所/横浜市港北区日吉1−25−8   Tel:0
前回へ  ホームへ  次回へ