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ミュージカル作品紹介(第309回)
あした天使になあれ[Aキャスト]
■劇  団 コーラス・シティ
■鑑 賞 日 平成14年10月13日(日) マチネ
           10月13日(日) ソワレ
■劇 場 名 江戸川区総合区民ホール(船堀)
■料  金 全席全日自由�,000円(前売価格)

■脚  本 福山 啓子 ■演  出 木島 恭
■作  曲 金井 信 ■振  付 原 津加沙
■歌唱指導 AKEMI ■装  置 前野 秀雄
■照  明 高野 勝征 ■音  響 長澤 康夫
■舞台監督 小林 潤史
キ ャ ス ト
亜也子    (菊地 明美) 芳男     (田中 広喜)
谷口婦長   (吉田真由美) 山本主任   (斉藤 清美)
ヒロミ    (橋本 直子) 節子     (田村美由紀)
恵美     (鈴木 千夏) 典子     (周田 昌恵)
鈴木     (日暮 彩実) 宮本     (小穴 晃子)
城山医師   (石村 麻子) 板倉研修医  (奥井 正浩)
さえ子    (櫻井 千恵) 武田     (竹中 達二)
三井老人   (門澤 武伸) 三井和雄   (本多謙太郎)
加川     (石村 淳二) 由紀     (矢部 晶代)
渡辺     (菊地  貢)
ほか
ス ト ー リ ー
前回(Bキャスト)を参照
コ メ ン ト
シナリオ セリフ回しが若干違ったようですが、Bキャスト版と同じです。
都合4公演を観ましたが、唐突なシーン転換が気になります。例えば、亜也子と芳男の関係がさえ子の一言で繋がってしまう理由、一幕で三井和雄が父に心を通わせる演出、武田という部外者らしき存在、ナース達の飲み会などです。
キャスト 8月に上海公演を成功させてきたキャストだそうです。キャスト表を比較すると判りますが、微妙に配役の入れ替わりがあります。出演者の顔ぶれは変えずキャストだけ変わる珍しいダブルキャストでした。
役柄の配分から見ると、Bキャストの方がベターなキャスティングだと思います。
ナンバー ナンバーの違いはありません。
ステージ ある見せ場シーンであっても、別の空間で並行して芝居をさせているところが良いです。旧作では、全員の動きが止まっていたり、ステージの多くの空間が遊んでいたりしていました。演出の巧さでしょうか。
衣裳の選択も、良い方向へ変わっています。
演 技 力 菊地のキビキビした亜也子役は、爽やかな印象を与えます。表情の動きや、軽い仕草にも巧さを感じますが、押し付ける風でもなく見事です。櫻井のさえ子役は、一つのカラーだと思いますが、先輩キャリアらしさが不足に感じます。日暮が居酒屋で何度も頭を下げるシーンがありますが、周囲客に詫びを入れているのでしょうか?
芳男役は剽げたキャラであるはずですが、田中は真面目過ぎだと思います。セリフ回しや芝居が上すべる場面もありました。ボケ老人役が当たっていた奥井は、研修医としては研究不足な感じでした。声にメリハリも欲しいです。
歌 唱 力 菊地の「幼い頃から」は、感情が籠められていて、良い歌いでした。亜也子に成りきって、心情吐露をよく表現していると思います。石村は毒気を込めて歌って欲しいです。芝居が良いだけに、ナンバーの遊離が勿体ないです。
ダ ン ス ダンスシーンでのフォーメーションや、ダンサーのエキストラ出演は、Bキャストとほぼ同じでした。
チームプレイケア」は大きな動きが楽しいものの、不揃い感があります。「ナースばかりが」のフラメンコ調ダンスは、ショートながら印象に残りました。
総合評価 際立った違いはありませんが、キャスティングの差を感じました。俳優の技能や個性から見た場合、ベストチョイスでは無いと思います。Aキャストのみであれば収まりが良かったかも知れませんが、複雑なダブルキャストの影響も負担になったことでしょう。
上記コメントはポン太の主観&独断に基づいています
なお、評価ランクはポン太の五つ星を参照ください
ア ク セ ス
コーラス・シティ
 事務局/東京都渋谷区幡ヶ谷3−70−5−106   Tel:
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