ミュージカル作品紹介（第３０７回　ＢＩＮＧＯ！）

ミュージカル作品紹介（第３０７回）

ＢＩＮＧＯ！

`■鑑賞日`　`平成１４年１０月１４日（月）　マチネ`
`■劇場名`　`博品館劇場（新橋）`
`■料　　金`　`全席指定�,350円（前売価格）`

`■脚本・作詞`　`西村　由紀`	`■演出・音楽`　`橋爪　貴明`
`■美　　術`　`升平　香織`	`■照　　明`　`幸村　克哉`
`■音　　響`　`実吉　英一`	`■編　　曲`　`廣樹　輝一，吉雄　公弘`
`■振　　付`　`三浦　亨，藤浦　功一，小牧　らん`
`■歌唱指導`　`北原　敦子`	`■衣　　裳`　`仲村　みさ子`
`■舞台監督`　`佐川　明紀`

キ　ャ　ス　ト

`恭介　　　　　（宮川　　浩）`	`茉莉　　　　　（大峯　麻友）`
`原太　　　　　（藤浦　功一）`	`磨子　　　　　（雪路　かほ）`
`ハルオ　　　　（佐々木重直）`	`摩耶　　　　　（蘭香　レア）`
`長島　　　　（プリティ長島）`

ストーリー

　結婚詐欺師恭介・空き巣犯原太・サイバー犯ハルオの三人は、同室に収監された縁から、共同で犯罪を行う誓いを立てた。ハルオの知った店だというバーを訪れたところ、経営者の三姉妹茉莉・磨子・摩耶も同じ財宝を狙っていることが判る。時価十億円のネックレスは、警備主任の長島のみが知る方法で厳重に管理されているらしい。
　折しも長島は、長女の茉莉にアタック中。自称リーダーの恭介は、長島の感情を利用して、ネックレスを盗み出す策を考える。最初に必要なのは、警備装置を無力化するための５つのパスワード。長島の口癖から４つまでは判明したが、最後の一つが・・。

`コ　メ　ン　ト`
`シナリオ`	`◎`	`ナンバーを絡めながらテンポ良く進んでいく、軽妙な90分ストーリーです。盗賊らしい「御堂筋シスターズ」は設定が明確でなく、どんでん返しの伏線も十分でありませんが、徹底して脈絡を無くしてあるのが魅力でしょうか。`
`キャスト`	`☆`	`女優は三人とも宝塚出身。スラッと長い肢体と、キレのあるダンスが素晴らしいです。男優もそれぞれ個性的です。芝居はブレがなく、良いキャスティングです。`
`ナンバー`	`○`	`ダンスナンバーは良いリズムです。ソングナンバーは慌ただしく、物足りません。`
`ステージ`	`◎`	`バーのシーンが長く、カウンター＆テーブル＆椅子のチョイスが良いです。センターに低い立ち台がありました。警備装置は安手さが目立ち、リアリティを欠きます。女優の衣裳はいずれも良く、シンプルなステージによく映えています。`
`演技力`	`☆`	`宮川``の自信家で二枚目に成りきらないキャラ、``藤浦``の豹変するキャラが楽しいです。``佐々木``は、十分にキャラが立ちません。``長島``は、「プリティ」の名に相応しく愛嬌があります。妙な場慣れ感があるようで、他の俳優にも負けていません。` `大峯``は、勝ち気で気難しい長女の雰囲気が面白いです。立ち回りや表情変化も見事です。`
`歌唱力`	`○`	`宮川``のカラオケソングなどがあり、良い歌唱はありません。三姉妹がトリオで歌う「ブルーアートナイトクラブ」も半端でした。`
`ダンス`	`☆`	`蘭香``の長身を活かしたダンスが、実に見事でした。「ブルーアートナイトクラブ」他での三姉妹トリオのダンスも楽しめました。``藤浦``や``佐々木``の派手な立ち回りも魅力ですが、男優陣はカラーが揃いません。`
`総合評価`	`◎`	`軽妙なストーリーの良さに尽きます。６人の本格俳優に１人のオマケという序盤から、オマケの存在感が増してくるところも見所でしょうか。見ていて楽しいですが、作品としての纏まりは悪く、惜しいです。` `俳優のグレードでチケット代を決めているのだと思いますが、90分物としては割高に感じます。`
`上記コメントはポン太の主観＆独断に基づいています` `なお、評価ランクは``ポン太の五つ星``を参照ください`
`ア　ク　セ　ス`