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ミュージカル作品紹介(第305回)
ナッシング・バット・ミュージカル・
アンコール
■劇  団 タナボタ企画
■鑑 賞 日 平成14年10月10日(木) ソワレ
■劇 場 名 ABC会館ホール(芝公園)
■料  金 全席指定   円(前売料金)

■構成・演出・訳詞 忠の仁 ■音楽監督・編曲 林 アキラ
■振  付 川崎 悦子 ■美  術 斎藤 浩樹
■照  明 岡澤 克己 ■音  響 小沢 高史
■衣  裳 岡 幸二郎,加賀 志美子,籠谷 有紀子
■舞台監督 神林 悟
■制  作 関 久美子,片山 亜希子,喜久村 栄
キ ャ ス ト
忠の仁 岡 幸二郎
高谷 あゆみ 吉岡 小鼓音
ス ト ー リ ー
[第一幕]名作「オペラ座の怪人」のパロディである「タナボ座の怪人」
[第二幕]お客様のリクエストによる過去公演ナンバーショー
[第三幕]著名ミュージカルのソングナンバーのレビューショー
コ メ ン ト
シナリオ 「タナボ座・・・」は、全く相関性の無いソングナンバーを並べたものでした。シーンは「オペラ座・・・」から抜き出した上にパロディになっていましたが、かなり手を抜きすぎという印象。開演前に断りを入れた上だったので、混乱は無かったようです。
キャスト 前日の公演で林アキラが負傷したそうで、代役として忠の仁が出演していました。「タナボ座・・・」で足りない役回りをこなした程度で、実質的に三人劇となってしまいました。
ナンバー 著名ミュージカルのソングナンバーが主体で、劇団のオリジナルナンバーを加えてありました。曲目の並べ方には仕掛けがあるようでした。
ステージ 舞台中央から左手上方へ向かう階段があり、階段を挟むようにキーボードとドラムが配置されていました。小道具は色々と登場するものの、シンプルなセットでした。岡のパーティドレスなど豪華そうな衣裳が多く、目を楽しませてくれます。
演 技 力 の多芸さには敬服します。紳士を演じたり、女王を演じたり、ドス声で凄んでみたり、裏声で女声を出すなど、見事に尽きます。忠の仁は急な代役を楽しんだものか、奇矯で稚拙な芝居を見せました。
高谷は、定番化させた自分のキャラクターを演じていました。他劇場の客席で見掛けたときは、ごく普通にいる女性でしたので安心しました。吉岡はコメディ作品の出演も多いようで、楽しんで演じている感じがします。
歌 唱 力 のソロナンバーが多く、デュオでも楽しめました。重厚で響きよい声を存分に発揮し、低音から高音を幅広くカバーしていました。とのデュオも予定されていたものの、聴くことが叶わず残念でした。忠の仁にも一曲歌って欲しかったのですが、一幕フィナーレを含めて歌いませんでした。
ファントム・オブ・ジ・オペラ」でクリスティーネのパートを謳った吉岡は、惜しみなくハイ・キーまで歌い上げました。高谷のソングも悪くありません。これまでのステージはダンス主体だったので、少し心配でした。
ダ ン ス 高谷は、長身を活かしたダイナミックなダンスを披露していました。ダンスシーンが多くなかったので、残念です。踊れるキャストを使うのであれば、やはり踊って欲しいです。
総合評価 本シリーズも4本目で、総集編という感じのようでした。レビューショーに芝居とダンスで色づけされた作品のため、見応えは不足していました。観客が付いてくるから救いがありますが、かなり遊び倒しています。今後の新作は、あまり期待できないのでしょうか。
林の欠場が非常に残念でした。その代わりに、の35歳の誕生日ソングがありました(公演日が誕生日とのことです)。クラッカーや旗を用意するなど、事前に仕込みがされていました。
上記コメントはポン太の主観&独断に基づいています
なお、評価ランクはポン太の五つ星を参照ください
ア ク セ ス
タナボタ企画
 事務所/東京都新宿区戸山1−16−10   Tel&Fax:
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