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ミュージカル作品紹介(第302回)
PIANO BAR
■鑑 賞 日 平成14年9月7日(土) ソワレ
■劇 場 名 博品館劇場(新橋)
■料  金 全席指定�,500円(前売料金)

■原  作 オフ・ミュージカル「PIANO BAR
 脚本・作詞:Doris Willens  脚本・作曲:Rob Fremont
■演  出 福田 陽一郎 ■翻訳・訳詞 福田 美環子
■音楽監督 吉田 さとる ■振  付 玉野 和紀
■美  術 朝倉 摂 ■照  明 沢田 祐二
■音  響 高橋 巌 ■衣  裳 宇野 善子
■ヘアメイク 角田 和子 ■舞台監督 二瓶 剛雄,榎 太郎
■制  作 初見 正弘,樋口 正太,北村 美代子
キ ャ ス ト
女性客A   (今  陽子) 男性客A   (戸井 勝海)
女性客B(シルビア グラブ) 男性客B   (岡 幸二郎)
ピアニスト  (吉田さとる) バーテン   (玉野 和紀)
ス ト ー リ ー
 半地下の狭い店内のグランドピアノで、ピアニストが音楽を奏でるピアノ・バー。そこへ互いに面識のない4人の男女が、雨に降り込まれて身を寄せた。それぞれが、他人に探られたくないが、誰かに聴いて欲しい悩みを持つ。バーテンに促されて酒を飲み、ピアニストの勧めるままに歌い始める。
 歌い語るうちに打ち解けて、色恋の話も始めたが・・。
コ メ ン ト
シナリオ 日本人俳優が演じるからなのか、不自然な雰囲気の漂う作品でした。
ピアニストの弾き語りが面白くなく、何を言っているのか分からない場面が何度かありました。キャストの登場シーンに電話を使っていましたが、その会話も・・翻訳が悪いのでしょうか。
キャスト 同じ顔ぶれの作品を見掛けるようになりました。あまり続いてくると、マンネリ化してしまいますので、アクセントが欲しいです。
ナンバー セリフ調のものが多く、ダラダラ感がありました。良いナンバーもありましたが、オフ作品らしいパンチ力のあるナンバーが欲しいところです。
ステージ センター奥にピアノ、舞台右手にバーカウンター、左手に階段がありました。全体に安作りの印象で、重々しい貫禄は不足に感じました。時代設定が明確でありませんが、衣裳や小道具も新しすぎると思います。
演 技 力 グラブは、やや若い女性役を演じても、所作・台詞回しが似合っていました。は、オバサン役に徹しつつも、戸井との駆け引きに魅力がありました。は少し加齢が気になるところですが、若作りでない渋味が出てきた感じがします。まだまだ化ける俳優かも知れませんね。
吉田は饒舌であるものの、台詞の重みを欠いていました。一晩に数店を巡るショー演出ピアニストとしては、力不足でしょうか。玉野は、芝居中ずっと無口なバーテンダーです。表情とゼスチャーに工夫が欲しいです。
歌 唱 力 歌唱力はあるのですが、ナンバーの出来が良くないため、物足りません。
ダ ン ス 軽いステップが中心の「大人しい」ステージでした。がハッスルしたダンスもありましたが、ショートで物足りませんでした。
玉野は、カウンターから飛び出してタップを演じたものの、かなり唐突な印象でした。観客からは、タップの必然性を問う声も上がり、不自然な演出であったと思います。
総合評価 ソングナンバーのレビューショーに、シナリオがオマケという印象の作品でした。しかしシナリオの手抜きが許されるはずもなく、半端な演出も気になりました。肝心のソングが物足りないことが最悪で、せっかくの良いキャストを活かしていません。
ショートな芝居でもありながら、チケット代が高いのが問題でしょう。
上記コメントはポン太の主観&独断に基づいています
なお、評価ランクはポン太の五つ星を参照ください
ア ク セ ス

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