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ミュージカル作品紹介(第301回)
ココ・スマイル3
■劇  団 ジョーズカンパニー
■鑑 賞 日 平成14年8月24日(土) ソワレ
■劇 場 名 博品館劇場(新橋)
■料  金 全席指定�,000円(前売料金)

■演出・振付 桝川 譲治 ■脚本・作詞 長田 育恵
■作  曲 水野 良昭 ■振  付 ウメダヒサコ,羽永 共子
■美  術 南 雅之 ■照  明 中山 仁
■舞台監督 沢 麗奈 ■制  作 加藤 伸子
キ ャ ス ト
ココ     (西島 来美) あかね    (名塚 佳織)
ラブ     (齋藤 彩夏) リサ     (今井紗那恵)
コマキ    (名児耶ゆり) ハッチ    (飯塚 沙織)
ワカナ    (冨田 麻帆) パパ     (桝川 譲治)
椎名     (星芝 克彦) 荻野     (松岡 英明)
堀田     (加来 陽子)
ほか多数
ス ト ー リ ー
 ダンス教室を率いる椎名は、無料で練習場を提供するという広告に惹かれて、生徒たちを連れて旧い屋敷を訪れる。広告主の荻野は、ある課題曲を上手に歌ったチームに提供するという。しかし、堀田率いるコーラス教室も先着していた。コーラスでは不利だというダンス教室チームに、謎の少女ココが現れて、歌唱指導を行うことになる。
 勝負は、三日後の発表会。両チーム全員で合宿を始めたのだが、少女の幽霊が屋敷を彷徨い歩いたという。課題曲を作曲した屋敷のお嬢様は、交通事故で亡くなったはずだが・・。
コ メ ン ト
シナリオ 登場人物が多いところに、内部対立など面倒な伏線を張りすぎた印象です。構図がしっかりしないだけに、展開がドタバタで纏まりが悪いです。不思議な少女ココについては面白いプロットですが、三作目を過ぎると、何らかの位置づけが必要ではと思います。
キャスト 技能はバラバラで、纏まりの悪いキャストです。今回も2チーム編成であり、習熟度にムラがありました。
ナンバー 課題曲「虹の大地」は綺麗なナンバーですが、日本一を目指すと名曲としては、お粗末な印象。芝居とはいえ、リアリティを追求して欲しいです。字余りなナンバーも目立ち、子役達も苦労していた感じです。
ステージ 屋敷のセットは、ほどほどに雰囲気を出しています。もう少しセットに費用を掛けても良いと思います。本物のピアノは、レトロな感がありました。照明ライトが、必要以上に多数吊されてあり、威圧感があります。ちょっとの工夫で、台数は減らせると思いますが。
演 技 力 西島は、不思議少女をよく演じていました。毎回違ったココが登場するものの、イメージが似ています。冨田名塚は、実力を出し惜しんでいる印象を受けます。子役達への配慮なのか、味気ない芝居です。ステージで久しぶりに見掛けた加来は、地味に振る舞う物足りない感じでした。桝川は、相変わらず浮いています。出演を手控え、スタッフに専念した方が良いのかも・・。
歌 唱 力 統一感のない歌唱でした。冨田名塚は、もっと歌えるはずですが、芝居同様に味気なさが目立ちます。名児耶のソロがそこそこに綺麗でした。
ダ ン ス アクションに拘りがあり、難しい振付であるものの、頑張りが伝わってきます。フォーメーションが崩れることが、非常に残念です。キャストの人数を絞り込めば解消すると思います。
総合評価 多すぎる子役を使うのは、客席を埋める方便だと思います。名の売れている子役も混ぜる以上は、発表会レベルでは可哀想です。無理に低年齢層を混ぜず、それなりの実力メンバーで構成すべきではないでしょうか。
かなり練習を積んでいるのは分かりますが、芝居に加えて、ダンス&歌唱を強いているため、いずれも半端な印象です。せめてダンスとコーラスはチーム制にした方が良かったのでは・・? 桝川氏は振付・演出家に徹した方が良いと思います。
上記コメントはポン太の主観&独断に基づいています
なお、評価ランクはポン太の五つ星を参照ください
ア ク セ ス
ジョーズカンパニー
 事務所/東京都渋谷区広尾5−2−17   Tel:
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