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ミュージカル作品紹介(第284回)
リ テ イ ク
■劇  団 劇団Nom’b
■鑑 賞 日 平成14年6月1日(土) マチネ
■劇 場 名 六行会ホール(新馬場)
■料  金 全席自由�,000円(前売料金)

■原作・脚本・作曲・演出 岩崎 廉
■制  作 菊池 廣      美  術 田代 利之,矢本 さち子
■照  明 佐々木 睦雄    音  響 鎹 健太郎
■舞台監督 石井 智幸     バレエ指導 斎藤 吉樹
■歌唱指導 田篠 麻衣子    衣  裳 永井 まりあ,東野 ナナ
キ ャ ス ト
よし子    (成清 絵美)   龍三     (中川  治)
相原     (織田佳奈子)   監督     (大樹 克行)
助監督    (北田 真規)   ひかる    (杉江 美和)
ヘアメイク  (石田佳名子)   脚本家の弟子 (早川 裕美)
お化け    (田篠麻衣子)   ダンサー   (石島 聖子)
脚本家    (渡邉 克己)   上野     (柏葉 律子)
小泉     (内藤 しん)               ほか
ス ト ー リ ー
 剥き出しコンクリートの地下室で、映画の撮影が始まっている。当初の脚本家が激しいアル中でクビになっての、撮り直し(リテイク)中。我が儘な主演女優よし子、目立ちたがりの本格女優相原、冴えない三流役者龍三。。。アマチュアや素人まで加わった、不思議なスタッフとキャストだが、大作を生み出すべく励んでいる。そこへ、謎の少年ひかるが現れて・・。
コ メ ン ト
シナリオ 前作・前々作を絡めて、無理矢理作った三部作だそうです。独特のセリフ回しと場面転換を見せます。キャストが思い思いの行動をとるため、全体像が捉えにくく、纏まりが悪いところがあります。
キャスト 踊れないキャスト、歌えないキャストもありますが、揃えるべきところを揃えるべく、練習が行き渡っているようでした。個性付けも濃淡があり、面白くなっています。
ナンバー 休憩無し100分を歌い通すロンドン・スタイルでした。聞き苦しいシーンもありますが、総じて歌えるキャストに歌わせてあり、楽しめます。よし子のテーマ「これは私の映画よ…」が印象に残りました。
ステージ バックにコンクリート壁とドア、階段を配したシンプルなセットです。小道具は多く、リアルさはマチマチです。衣裳も統一感がありませんが、シナリオでオチが着いていました。
演 技 力 個性的な演技派が多く、統一感や調和は感じられませんが、楽しめます。
成清は、顔をクシャクシャにして、全身で我が儘ぶりを表現する好演でした。杉江は、元気な少年役を演じていましたが、ムラが気になります。中川は、序盤での怪演が印象的でした。
歌 唱 力 織田田篠石田など女優の歌唱が巧いですが、コメディだけに、聴かせるシーンは少ないです。良い声の男優もありますが、同じく活かされません。とくにコーラスになると、調和がなくノイズが目立ちます。
ダ ン ス モーションを揃えた軽いものが多く、ダンサー役のみが派手なバレエを観せるなどしました。立ち位置の乱れが気になりますが、アクションが揃うと迫力があります。
総合評価 プログラムで絶賛するほどに「上野」というキャラクターが面白いと思えません。行動は支離滅裂で、シナリオの繋がりも悪いです。旧作との伏線云々もあるそうですが、3年も掛けての三部作だけに、面白さを感じません。
せっかくの個性的なキャストですので、一話完結作品の方が面白いのではないでしょうか。
上記コメントはポン太の主観&独断に基づいています
なお、評価ランクはポン太の五つ星を参照ください
ア ク セ ス
劇団Nom’b
 事務所/東京都新宿区高田馬場4−22−36   Tel:
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