コ メ ン ト | ||
シナリオ | ○ | 全体にコメディ調で、意表をつく展開も面白いです。会話に軽妙さが保たれるのも良いと感じます。しかし、ショーは慌ただしく、コントはダラダラと展開するため、気疲れしました。 |
キャスト | ☆ | ダンスと歌唱についてピカイチなキャストです。芝居については、個性的でありますが、カラーが揃いません。 |
ナンバー | ○ | ミュージカル・映画の名曲、クラシック・歌謡曲などから40曲以上採用されていました。シナリオ同様に統一感なく、漫然と並べられている印象です。 |
ステージ | ◎ | 円形の客席に囲まれるように方形の高台ステージがあり、後方にタイル状の壁、階段が設置されていました。映画ポスターや落書きがあり、寂れた雑居ビルというイメージに、味わいがあります。細かい小道具が多数ありますが、やはり統一感を欠きます。 衣裳は良いものもあり、普通のものもあり、という感じでした。 |
演 技 力 | ☆ | それぞれの持ち味があり、楽しめました。セットを運ぶスタッフ達も芝居に参加しており、演出上の拘りを感じます。玉野のリストラ会社員と、島田の小学生が、とくに印象に残りました。 |
歌 唱 力 | ◎ | 一流のミュージカル俳優ですので、個々人の歌唱は見事です。しかし、個性そのままに謳われるため、ソロでは素晴らしいですが、コーラスでは調和を欠いていました。調和を重視しすぎると、それぞれの良さが失われるだけに、難しいと思いますが。 |
ダ ン ス | ◎ | オープニングの「口上」では、派手なタップがありました。他のシーンは、ショートであったり、控えめであったりしました。とりあえず歌唱がメインということなのでしょう。円形ステージで、三方位に気を配るダンスが難しそうでした。 |
総合評価 | ◎ | 気の合う俳優が楽しんで作ったという印象作品でした。 同様の試みは最近増えているような気がしますが、あまり良い作品には出逢えません。通常の商業公演では実現できないチャレンジ、ファンへのサービスを盛り込むことに意義があるものの、纏まりのないバラバラな作品に陥りがちです。 幸いにして、今回は楽しい印象を与えてくれました、しかし、シリーズ化していくのであれば、価格面での再考をお願いしたいところです。 |
上記コメントはポン太の主観&独断に基づいています なお、評価ランクはポン太の五つ星を参照ください |
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ア ク セ ス | ||