前回へ  ホームへ  次回へ
ミュージカル作品紹介(第283回)
DOWNTOWN FOLLIES
■鑑 賞 日 平成14年5月18日(土) ソワレ
■劇 場 名 青山円形劇場(表参道)
■料  金 全席指定 S席7,000円(前売料金)

■構成・演出 高平 哲郎     ■音楽監督 島 健
■振  付 川崎 悦子      ■タップ振付 玉野 和紀
■美  術 岩井 正弘      ■照  明 吉川 ひろ子
■音  響 小幡 亨       ■舞台監督 高橋 春樹
■歌唱指導 古賀 義弥      ■衣  裳 たかひらみく
キ ャ ス ト
島田 歌穂,玉野 和紀,吉野 圭吾,北村 岳子
ス ト ー リ ー
 フランスで「フォーリーズ」と名付けられたエンターテイメントの日本版? コント等を交えつつ、名曲をバックに展開するレビューショー。
コ メ ン ト
シナリオ 全体にコメディ調で、意表をつく展開も面白いです。会話に軽妙さが保たれるのも良いと感じます。しかし、ショーは慌ただしく、コントはダラダラと展開するため、気疲れしました。
キャスト ダンスと歌唱についてピカイチなキャストです。芝居については、個性的でありますが、カラーが揃いません。
ナンバー ミュージカル・映画の名曲、クラシック・歌謡曲などから40曲以上採用されていました。シナリオ同様に統一感なく、漫然と並べられている印象です。
ステージ 円形の客席に囲まれるように方形の高台ステージがあり、後方にタイル状の壁、階段が設置されていました。映画ポスターや落書きがあり、寂れた雑居ビルというイメージに、味わいがあります。細かい小道具が多数ありますが、やはり統一感を欠きます。
衣裳は良いものもあり、普通のものもあり、という感じでした。
演 技 力 それぞれの持ち味があり、楽しめました。セットを運ぶスタッフ達も芝居に参加しており、演出上の拘りを感じます。玉野のリストラ会社員と、島田の小学生が、とくに印象に残りました。
歌 唱 力 一流のミュージカル俳優ですので、個々人の歌唱は見事です。しかし、個性そのままに謳われるため、ソロでは素晴らしいですが、コーラスでは調和を欠いていました。調和を重視しすぎると、それぞれの良さが失われるだけに、難しいと思いますが。
ダ ン ス オープニングの「口上」では、派手なタップがありました。他のシーンは、ショートであったり、控えめであったりしました。とりあえず歌唱がメインということなのでしょう。円形ステージで、三方位に気を配るダンスが難しそうでした。
総合評価 気の合う俳優が楽しんで作ったという印象作品でした。
同様の試みは最近増えているような気がしますが、あまり良い作品には出逢えません。通常の商業公演では実現できないチャレンジ、ファンへのサービスを盛り込むことに意義があるものの、纏まりのないバラバラな作品に陥りがちです。
幸いにして、今回は楽しい印象を与えてくれました、しかし、シリーズ化していくのであれば、価格面での再考をお願いしたいところです。
上記コメントはポン太の主観&独断に基づいています
なお、評価ランクはポン太の五つ星を参照ください
ア ク セ ス

前回へ  ホームへ  次回へ