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ミュージカル作品紹介(第281回)
コ ン タ ク ト
■劇  団 劇団四季
■鑑 賞 日 平成14年5月12日(日) マチネ
           6月23日(日) マチネ
■劇 場 名 四季劇場・秋(浜松町)
■料  金 全席指定 S席9,450円(会員割引料金)

■原  作 オン・ブロードウェイ「CONTACT
 演出・振付:Susan Stroman(スーザン・ストローマン)
 脚  本:John Weidman(ジョン・ワイドマン)
■企画・製作 浅利 慶太     ■振  付 古澤 勇
■舞台監督 木村 謙介
キ ャ ス ト
ワイリー5/12 (加藤 敬二)   ワイリー6/23 (下村 尊則)
黄色ドレスの女(高久  舞)   バーテン/夫 (明戸 信吾)
妻      (林下 友美)   ウェイター長 (吉元 和彦)
貴婦人    (井田 安寿)   貴族     (菊池  正)
召使い    (松浦 勇治)             ほか多数
ス ト ー リ ー
第230回を参照
コ メ ン ト
シナリオ シナリオは、ブロードウェイ版をそのまま継承していました。二幕の夫の会話、三幕の留守電メッセージは、日本語で聞き直して納得しました。
キャスト ダンスが見せ場だけに、踊れるキャストが集めてあります。とくに男優は、三幕において肉体美で魅せていました。
ナンバー 二幕のクラシカルミュージックは、ペールギュント(グリーク)、エウゲニ・オネーギン(チャイコフスキー)、アルルの女(ビゼー)の一節で日本人にも馴染み深い曲です。三幕はジャズやシャンソンの名ナンバーです。
プログラムでは各楽曲を詳細に紹介し、英語歌詞に全て訳詞を付ける大サービスでした。
ステージ VIVIAN BEAUMONT劇場の半分以下のスペースのため、セットも半分以下のスケールでした。二幕・三幕ともに迫力不足は否めません。
男優の衣裳が黒に統一されていないようでしたが、B.WAY版と同じなのでしょうか。
演 技 力 加藤明戸松浦は、B.WAYキャストを意識した布陣でしょうか。演技力で負けていないと思います。高久の物憂げで男好きする表情が良く、加藤との絡みが印象に残ります。
自由奔放に駆け回る林下、ダンス後に激しい息遣いを見せる吉元など、茶目っ気でも負けていません。
歌 唱 力 歌唱シーンは格別ありません。
ダ ン ス
高久のバランス良い肢体が、日本人離れして映えます。本格的にバレエ活動をしたキャリアがあり、フォームが美しく極まります。黄色いドレスを着こなし、官能的なダンスで魅せてくれます。
加藤のダンスは、踊れないエグゼクティブを演じ、自然なぎこちなさ(?)が見物でした。劇団四季随一のダンサーであり振付家であるだけに、下手なダンスというのも愛嬌があります。
林下のバレエは、断片的ながら面白く、適当に崩れた感じが良いです。吉元と踊るダンスは、動きがあって面白いです。井田のブランコは、間合いが狂ったものか、危なっかしさを感じました。
三幕のスウィングダンスは圧巻で、「Sing!Sing!Sing!」をバックミュージックに情熱的な集団ダンスが繰り広げられます。ダンサー達を絡めたダンスでは、息の合わないところもあり、やや興ざめ。女優の存在感が薄くなるのも惜しい気がします。
総合評価 ダンスが売り物の劇団四季らしさを最大限生かせる作品だと思います。本場B.WAYでは3ヶ月限定のはずが3年目ロングランに突入しています。劇団四季のロングランレパートリーとなるでしょうか。
劇団四季で初めての、センターブロック最前列を経験しました(一般売りされていると予想しませんでしたが)。ダンス主体の作品は、至近距離が楽しいです。

6月23日は第100公演目記念と言うことで、大入り袋が出ました。ダンスの違和感がなくなり、よく揃うようになっていました。ワイリーは下村が代役していましたが、「下手なダンス」が下手で・・難しい役所であると感じました。
上記コメントはポン太の主観&独断に基づいています
なお、評価ランクはポン太の五つ星を参照ください
ア ク セ ス
劇団四季
 事務所/横浜市青葉区あざみ野1−24−7  Tel:
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