ミュージカル作品紹介(第230回) | |||||||||||||||||
コンタクト・オン・ブロードウェイ | |||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||
キ ャ ス ト | |||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||
ス ト ー リ ー | |||||||||||||||||
Contactをキーワードにしたオムニバス三話。 【第一話】ブランコで遊ぶ貴婦人と紳士、ブランコを押す召使い。紳士はママゴトな愛を囁くが、召使いと即物的な愛を楽しむ貴婦人。二人はブランコを揺りながらコンタクト。 【第二話】気むずかしい夫とイタリア料理店で食事をする妻。夫が席を外すと妄想を抱き、店内で踊り回り、ウェイターを誘惑する妻。現実と妄想のコンタクト。 【第三話】エグゼクティブなウィリーは、失意のどん底で自殺を図ろうとする。朦朧とした意識の中で訪れるスウィング・クラブで、黄色いドレスを着た魅力的な女性に出会った。彼女に群がる男達を押しのけて踊りたいのだが・・。錯綜する現実と夢のコンタクト。 |
|||||||||||||||||
コ メ ン ト | |||||||||||||||||
シナリオ | 全く相関性のない三話が一幕ずつ展開されます。第一話は無言劇、第二話もあまり会話がありません。話題になった第三話は、ウィリーの心の葛藤が面白可笑しく描かれています。 | ||||||||||||||||
キャスト | ダンサーが代役をこなすことも多いようでしたが、幸いにもロングランキャストに当たりました。 | ||||||||||||||||
ナンバー | ナンバーリストはありませんでした。いずれもダンスナンバーでしたので、オリジナルは含まれていないかも知れません。とくに第二話はクラシカルミュージックの名曲が3つ。 | ||||||||||||||||
ステージ | 第一話のブランコは斬新なアイデアだと思います。第三話では、ウィリーの個室とクラブがパタパタと入れ替わる面白い場面転換でした(とくに事務机とバーカウンターを兼用するのが、粋です)。衣裳は黄色いドレスが目立つように、黒基調でした。 | ||||||||||||||||
演 技 力 | Antoonの夫役、バーテンダー役が、明確に演じ分けられていました。存在感のある演技派です。ウェイターとの掛け合いも魅力を感じました。Gainesの真剣でいて滑稽な芝居が巧いです。Yatesの堂々とした立ち回りも良いです。とくに直立姿勢が綺麗で、ステージに映えます。 | ||||||||||||||||
歌 唱 力 | 歌唱シーンは格別ありません。音楽も録音であるようでした。 | ||||||||||||||||
ダ ン ス | 第一話のブランコを使ったダンスは、召使い役に大きなパワーが必要なようでした。 第二話のZiembaは、軽妙で弾むようなダンスが楽しいです。バレエとしても十分に美しいモーションでした。アンサンブルのダンスは適当に崩れていて面白いです。 第三話のスウィング・ダンスは、ウリだけあって圧巻です。Yatesを取り合っての男優達(みんなマッチョ)のダンスも素晴らしく、色々なエスコートを見せてくれます。また適当に崩れた全員ダンスも面白いです。 |
||||||||||||||||
総合評価 | ダンスが呼び物になって、3カ月限定公演がロングラン化した作品です。あまりの人気ぶりにチケット代金の値上げまでしていましたが、ミュージカルとしては物足りません。ダンス・パフォーマンスという出来映えです。とくに三部作の必要性が感じられず、第三話を五割増しにして一本の作品にして欲しいなぁと思いました。 | ||||||||||||||||
上記コメントはポン太の主観&独断に基づいています なお、評価ランクはポン太の五つ星を参照ください |
|||||||||||||||||
ア ク セ ス | |||||||||||||||||
VIVIAN BEAUMONT劇場 | |||||||||||||||||