ミュージカル作品紹介(第273回) |
サイド・バイ・サイド・バイ・ソンドハイム |
■劇 団 劇団クレッシェンド ■鑑 賞 日 平成14年3月24日(日) ソワレ ■劇 場 名 東京芸術劇場 小ホール2(池袋) ■料 金 全席指定�,500円(前売料金) ■原 作 ブロードウェイ「SIDE BY SIDE BY SONDHEIM」 作 曲:Stephen Sondheim(ステファン・ソンドハイム) :Leonard Bemstein(レオラルド・ベムシュタイン) :Mary Rodgers(メアリー・ロジャース) :Richard Rodgers(リチャード・ロジャース) :Jule Styne(ジュール・スタイン) 作 詞:Stephen Sondheim(ステファン・ソンドハイム) 監 修:Cameron Mackintosh(キャメロン・マッキントッシュ) ■演出・振付・翻訳・訳詞 広崎 うらん ■音楽監督・翻訳・訳詞 泉 忠道 ■翻訳・訳詞 山田 微子,忠の仁,今 陽子,吉岡 小鼓音,森田 浩貴 ■照 明 堀井 俊和 ■舞台監督 埴生 志郎 ■音 響 唐沢 義男 |
キ ャ ス ト |
シンガー (今 陽子,吉岡 小鼓音,治田 敦) ナレーター(黒部 進) |
ス ト ー リ ー |
ソンドハイムの代表作品「カンパニー」「フォーリーズ」「リトル・ナイト・ミュージック」などから名ナンバーを歌い継ぐ、レビューショー。 |
コ メ ン ト | ||
シナリオ | ◎ | 抑揚ある語り口調で進めるナレーターに導かれ、無駄な演出を交えずに次々とナンバーが歌い継がれます。背景を簡潔に説明するだけで、ナンバーの趣が違ってくるから不思議です。小劇場系のレビューショーは、斯くありたいです。 |
キャスト | ☆ | シンガーは、歌唱・演技に申し分ない3人キャストでした。 |
ナンバー | ◎ | ソンドハイムの名曲が並びます。作詞担当、作詞・作曲担当のナンバーを25曲も歌います。シンガーを含め、多くの訳詞・翻訳家を交えただけあって、日本語歌詞に無理がなく、聞き苦しい場面がありませんでした。 |
ステージ | ◎ | 椅子が数脚、ナレーター用の演台、キーボード2台があるだけのシンプルなステージでした。また、背後上方からリーフ付きの木枠が5つ下がっていました。 衣裳はタイミングよくスイッチされ、上等そうなドレスも使われていました。アクセサリーやカツラにも工夫がありました。 |
演 技 力 | ☆ | 今は表情豊かで、面白い仕草を次々に披露してくれます。元アイドルとしてのサービス精神があるのでしょうか。吉岡は、笑顔以外の表情に乏しく、今と比べると冴えない印象を受けました。 治田は、暑苦しい役回りも巧くこなし、バランス感がある演技をします。黒部はシリアスな表情を保ちながら、軽いジョークを飛ばします。熱が入ってくると台詞を噛むようですが、それだけ真剣だということでしょう。 |
歌 唱 力 | ☆ | 治田は、重量感のある良い声で、高らかに朗々と唄います。吉岡は、高音でも低音でも見事な歌いで、伸びと張りのある惚れ惚れする出来映えでした。今は、吉岡に一歩譲る印象ですが、豊かな表情と演技でフォローしています。 |
ダ ン ス | ○ | 軽いモーションのダンスがありましたが、全体からみると付け合わせの印象です。今は、キンキラ衣裳で大活躍でした。 |
総合評価 | ◎ | 交代で舞台袖に消えることもありますが、ほとんど着替えに費やされている様子でした。幕間の休憩はありましたが、間断なくショーが続けられました。コメディからシリアスまで、多種多様なソングを歌い続けるのは、実に見事です。ミュージカルナンバーの利用には、正式な許諾を得ており、チケット代に見合うだけの内容でした。 |
上記コメントはポン太の主観&独断に基づいています なお、評価ランクはポン太の五つ星を参照ください |
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ア ク セ ス | ||
劇団クレッシェンド | ||