ミュージカル作品紹介(第271回) |
パナマ・ハッティー |
■劇 団 東宝ミュージカル ■鑑 賞 日 平成14年3月23日(土) マチネ ■劇 場 名 帝国劇場(二重橋前) ■料 金 全席指定 S席10,900円(JCB貸切料金) ■原 作 ミュージカル「PANAMA HATTIE」 作曲・作詞:Cole Porter(コール・ポーター) 脚 本:Herebert Fields(ハーバート・フィールズ) :B.G.DeSylva(B.G.デ・シルヴァ) ■翻 訳 新谷 忠彦 ■訳 詞 及川 眠子 ■演 出 吉川 徹 ■振 付 川崎 悦子 ■タップ振付 藤井 真梨子 ■音楽監督 塩田 明弘 ■編 曲 上柴 はじめ,八幡 茂 ■歌唱指導 楊 淑美 ■装 置 倉本 政典 ■音 響 大坪 正仁 ■衣 裳 有村 淳 ■ヘアデザイン 嶋田 ちあき ■制 作 酒井 喜一郎,宮崎 紀夫 |
キ ャ ス ト |
ハッティー (大地 真央) ニック (今井 清隆) リーラ (堀内 敬子) フローリー(シルビア・グラブ) ジェリー (小此木真理) 執事バド (草刈 正雄) 水兵トリオ(今 拓哉,吉野 圭吾,尾藤 イサオ) ランドルフ (林 アキラ) ほか多数 |
ス ト ー リ ー |
米国本土からパナマへやってきたショー・ガールハッティー。独特の歌い口調と人懐っこさで人気者。パナマ運河の制御室を預かるニックと恋に落ち、彼の娘ジェリーに母親となることを認めてもらうばかり。ジェリーは執事バドを伴い、おしゃまで知的な女の子。ハッティーは親友となり、互いに良き理解者となる。ところが、総督の娘リーラの妨害で、ニックの上司ランドルフに結婚を反対される。 運河の破壊を狙うスパイを、暗躍に感づいた水兵トリオが探索する。爆弾テロと判明したものの、爆弾はニックに昼食を届けるジェリーに、手渡されてしまう。傷心からパナマを出る決心をしたハッティーだったが、二人の危機を救うべく・・。 |
コ メ ン ト | ||
シナリオ | ◎ | ショーを織り交ぜコミカルに、一人の女性を描いた作品です。シーン展開にスムーズさが欠けることもありますが、明るさを強調したエピソードが展開されていきます。 |
キャスト | ◎ | 元四季や中劇場系の若手を加え、ベテランとのバランス良いキャスティングです。とくに若手は、ソングもダンスも巧い人材を呼び込んであり、安心して観られます。 |
ナンバー | ☆ | デュオ「ナイト・アンド・デイ」「どう、友達にならない」が良いナンバーです。二幕終演後にナンバーメドレーによるショータイムがあり、後味を強めてくれました。 |
ステージ | ◎ | 大がかりなセットが次々に登場し、凝ったものも数多くありました。衣裳にも手が掛けてあり、東宝らしい拘りが感じられます。 |
演 技 力 | ◎ | 下手な芝居を観せるキャストはありませんが、全体的に纏まりすぎていて、面白味を欠いた印象です。ハッティーは、大地の得意とするキャラクターであるものの、それだけに色褪せて見えます。今井も人の良いキャラクターで、存在感はやや薄めでした。 |
歌 唱 力 | ◎ | 今井の重厚な歌唱は、ショータイムで発揮されました。まだまだ健在な美声であります。堀内は情感を盛り込んだ歌唱で、素晴らしい声がありました。大地は歌唱を淡々とこなし、ここ一番に聴かせる場面がありません。 |
ダ ン ス | ◎ | ショータイムは見応えがありましたが、本編でのダンスは、序盤を含めて弱含みです。集団タップが、とくに目を惹きました。 |
総合評価 | ◎ | 大地主演作としては、「ローマの休日」に次いで面白いと思います。作品としての奥行きが浅いためか、ショーの出来映えで全体の印象が変わりそうで不安があるものの、今回のキャストであれば問題なく楽しめます。 セットや衣裳に費用が掛かっているのは分かりますが、やはり東宝ミュージカルは割高です。 |
上記コメントはポン太の主観&独断に基づいています なお、評価ランクはポン太の五つ星を参照ください |
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ア ク セ ス | ||
東宝ミュージカル | ||