ミュージカル作品紹介(第269回) |
オ ー デ ィ シ ョ ン |
■劇 団 ミュージカル劇団DREAM ■鑑 賞 日 平成14年3月10日(日) マチネ ■劇 場 名 労働スクエア東京ホール(八丁堀) ■料 金 全日全席自由�,000円(前売料金) ■脚本・演出 藤本 洋 ■音楽監督・作曲 安藤 由布樹 ■振 付 原 津加沙 ■演技指導 矢野 宣 ■歌唱指導 高野 二郎 ■日舞指導 藤間 寿鵬 ■美 術 前野 秀雄 ■音 響 ロッコウ・プロモーション ■照 明 スペース・トライアル ■衣 裳 藤井 由希子 ■舞台監督 川崎 耕平 |
キ ャ ス ト |
納谷 (秋田 高知) 宝木 (木原 聰) 影山 (木村 雅彦) 片桐 (小林 郁子) 椿 (伊澤 真理) 中谷 (林 真史) 風間 (前田えりな) 高見 (佐藤 文子) 夢の中の女 (小鍛治さおり) 安芸 (土井須美子) 叶 (安井 智宏) ほか多数 |
ス ト ー リ ー |
影山と片桐が主宰するオーディションの事務を手伝うことになった納谷と宝木。ブロードウェイの有名作品、高名な審査員を謳い文句としているが、予選は全員合格。ど素人も混じる参加者は合格に舞い上がり、揃って二次試験に応募。その直後に、オーディションは詐欺であることが判明した。しかし、高額の受験料を持ったまま影山らは、マカオへ逃亡してしまった。 詐欺に憤るものの、ステージへの夢は捨てられない参加者たち。納谷と宝木は、図らずも加害者となった身を反省し、ステージの夢を実現するために奔走する。。。 |
コ メ ン ト | ||
シナリオ | ○ | リアリティの無いシナリオでした。ブロードウェイ作品の主役に素人を採用するというプロットに無理があり、派手な宣伝材料に使われるはずの審査員達の批判もなく、マスコミが登場しないという処に無理を感じました。「みんなが主役」風の作品構成にも無理があり、統一感が見いだせませでした。そろそろ若手主体での脚本作りに取り組んでも良いのでは・・? |
キャスト | ◎ | 前作とはメンバーの入れ替わりもあったようです。稽古を積んでいるキャストもありますが、力不足なキャストもあり、バランスが悪いです。またオーディションを受けるというシチュエーションに対して、技能が不足な参加者たちというのも、リアリティを欠く一因でしょう。 |
ナンバー | ◎ | 「ひとしずくの水」は、もう少しロングだと嬉しいです。「マンハッタンドリーム」がまずまず。 脚本同様に冴えないソングが目立ちました。メロディは綺麗なものが多いだけに、仕上がりの拙さが惜しまれます。 |
ステージ | ◎ | 左右に二階ステージがあり、Y字階段を配しただけのシンプルな構成でした。ソファー、ルーレット台もありました。劇中劇のポスターはリアルな出来映えで、凝った作りでした。衣裳はよくチョイスされていました。 |
演 技 力 | ○ | 台詞のためなのか、素人芝居的なシーンが多く目に付きました。前作などで活き活きと演技をしていたキャストも、冴えないままでした。力みすぎていた俳優もあり、違和感が多く残りました。 |
歌 唱 力 | ○ | ナンバーの不出来にも課題があるのでしょうが、冴えない歌唱が目立ちました。コーラスはほどほどでも、デュオやソロに問題を感じました。小林は、ワンシーンだけ良い声がありました。 |
ダ ン ス | ◎ | ダンス力は高いはずですが、全体に映えません。とりあえず踊っているというシーンが散見され、締まりません。 |
総合評価 | ◎ | 思い切って演出・脚本家に若手を起用すべきだと思います。背景プロットが、今の時代に合わなくなっているのではないでしょうか。脚本・演出が改善されれば、ソングやダンスも揃って良くなると思います。 劇団HPの掲示板は、内輪色が強いため、一般客が書き込み易い配慮が必要ではないでしょうか。劇団関係者向けと一般向けに分けるだけでも効果があると思います。 |
上記コメントはポン太の主観&独断に基づいています なお、評価ランクはポン太の五つ星を参照ください |
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ア ク セ ス | ||
ミュージカル劇団DREAM 事務局/東京都府中市宮西町3−16−2−302 Tel:0 |
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