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ミュージカル作品紹介(第267回)
Shoes On! 3
■鑑 賞 日 平成14年2月3日(日) ソワレ
■劇 場 名 かめありリリオホール(亀有)
■料  金 全席指定�,000円(前売料金)

■構成・演出 福田 陽一郎   ■作曲・音楽監督 玉麻 尚一
■美  術 金井 勇一郎    ■照  明 山田 茂
■音  響 実吉 英一     ■衣  裳 金井 ひろみ
■舞台監督 久保 年末     ■制  作 村田 晴美
キ ャ ス ト
川平 慈英,藤浦 功一,平沢 智,玉野 和紀,  
シルビア グラブ,岡 千絵,高谷あゆみ,吉岡小鼓音
ス ト ー リ ー
 三作目にして四年目になるタップダンスショー。コメディ調ながらも、シリアスなソングもあり、バラエティに富んだユニークな演目。
コ メ ン ト
シナリオ 淡々とステージを並べていくので、シンプルで分かりやすいです。強いて言えば、「ハッピー・ドッグズ」「アクシデント!」「パペッツ幕末編」はカラーが違い、全体的な仕上がりを乱しています。玉野好みの演出だと思いますが。
キャスト
いずれも一流のシンガーであり、ダンサーです。タップも出演歴を重ねたキャストが増えて、迫力が増しています。芝居のセンスは問題ありでしょうか。
ナンバー 名ナンバーを寄せ集めた感があります。タップダンス向けにアレンジもしてあるようでした。
ステージ 紗幕の後ろにバンドが陣取り、二段のステップが使われるほかは、シンプルです。衣裳は、豊富です。ドレスは比較的費用が掛かっているようで、よく映えます。川平のユニークな扮装も笑えました。
演 技 力 玉野川平の掛け合いは、一層磨きが掛かってきたようです。今回は平沢も交えて、新しい展開もありました。高谷のアクが強いアクションは、何度も浮いていましたので、少しミスキャストでは・・?
歌 唱 力
吉岡の「ピープル」は感動的です。量感のある重い歌唱ながら、高音も低音も見事に出し切って、迫ってきます。かと思うと調子の外れた子供じみた声も出し、幅があります。グラブも良い声で、とくに他のシンガーとの調和を取るのが巧いです。高谷も良い声ですが、表情に問題を感じます。川平以外の男性陣がもの足りません。
ダ ン ス
玉野の演出・振付が良くなっているのだと思います。単調を避け、タップ以外のダンスも組み合わせて、奥行きを増しています。「イメージ・S」でののダンスが印象的でした。躍動感に溢れて官能的であり、こんなに踊れる女優だと思っていませんでした。
タップダンサーはリズム感がよく、ソングでもその良さが出ているようです。吉岡が表情豊かに踊るのも印象的で、全員が楽しんで踊っているのは、見ていて気持ちが良いものです。玉野は、軽妙なタップを見事に捌いていますが、考えていたよりも高年齢であるようです。
総合評価 個々のメニューの中では、申し分なく☆☆のナンバーが多々ありました。しかし全体的な完成度という点では、調子外れな演目や悪のりしたジョークを排除するべきでしょう。キャストが楽しく演じるのは必須ですが、観客が楽しく観られることも必要です。お茶目はほどほどにしましょう。
上記コメントはポン太の主観&独断に基づいています
なお、評価ランクはポン太の五つ星を参照ください
ア ク セ ス

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