ミュージカル作品紹介(第265回) |
ナ ル シ ス … |
■劇 団 チフリン・チマヴィ歌劇団 ■鑑 賞 日 平成14年2月2日(土) マチネ ■劇 場 名 東京芸術劇場 小ホール2(池袋) ■料 金 全席自由�,000円(葉書割引料金) ■脚本・演出 福本 ひとし ■照 明 田辺 聖子 ■音 響 山田 健之 ■舞台監督 伍堂 哲也 ■作 曲 松永 好永 ■振 付 壇 ひとみ ■殺 陣=@ ■美 術 北島 浩 ■制 作 吉田 美雪,中村 恭子,福井 あづさ |
キ ャ ス ト |
ゼウス (渡辺 勝巳) アトラス (小林 滋) アポロン (小堤 直行) アプロディテ (近藤ミキヲ) アルテミス (伊藤眞奈美) ヘラクレ (赤垣 正樹) ポセイ (松下 卓也) アンドロメダ (今村 和代) メデューサ (庄司 幸恵) オルフェ (土屋 大輔) オリオン (正田 大介) トリトン (不動 卓志) ヒッポリュテ (西 音羽) アタランテ (茂木 優) アリアドネ (松浦 聖治) ペネロペ (竹田原亜紀) エウマイオ (中島 秀敏) ほか |
ス ト ー リ ー |
オリンポスに住む神々には、名前に「ス」の称号を持つ神が多かったが、アポロンには「ス」が無かった。ゼウスとアトラスと賭をして、負ければアポロンスと名乗る約束をしてしまう。賭のルールは、人間ヘラクレにクレタ島の人食い獅子を退治させること。妹アルテミスにチームを作らせ、ヘラクレらをクレタ島へ向かわせたが、ゼウスも数々の妨害を試みるのだった・・。果たして、ヘラクレは獅子を退治できるのだろうか。 |
コ メ ン ト | ||
シナリオ | ◎ | コメディとしては面白く、飽きさせない作品です。しかし、登場人物が多すぎる上に、諄い展開が目立つのが残念でした。場当たり的で線に繋がらない脱線が目立ったことも惜しまれます。 |
キャスト | ☆ | よく練習を積んでいるのが分かります。台詞やアクションが揃っており、間合いも測られています。 |
ナンバー | ◎ | 「ナルシスのテーマ」「黄昏のバキュームカー」「チフリン・チマヴィ歌劇団歌」など、吹き出しそうな歌詞のナンバーがありました。 |
ステージ | ◎ | 小ホールの客席の1/6ほどを潰し、張り出し舞台にしてありました。キャストが多いだけに良い工夫だと思います。後方に神殿が書かれているほかはシンプルでした。衣裳の素材は安物そうですが、非常に手が掛けてありました。獅子が金色の獅子舞というのも・・。 |
演 技 力 | ☆ | どのキャストも、実に真剣です。妥協のない芝居を楽しそうに演じていました。個性的なキャラクターを巧く演じており、脚本・演出家の妙かも知れませんが、優劣付けがたいです。赤垣ののほほんとしたマイペースな芝居、伊藤の凛々しい立ち回りが印象的でした。 |
歌 唱 力 | ◎ | 歌詞が歌詞なので、聴かせてくれるナンバーはありませんが、よく唱っていると思います。ただし、明らかに唱っていないキャストもあり、巧く誤魔化して欲しい気がしました。 |
ダ ン ス | ◎ | オープニング直後の集団ダンスは、派手なアクションが印象的でした。その他にも、一種独特の世界観を滲み出させるアクションが多くありました。殺陣も研究されていますが、型に重点が置かれていて、勢いや間合いには不満があります。 |
総合評価 | ◎ | 春風堂の関係者からご紹介いただき、観に行きました。すでに第五回公演とのことで、これまで見逃していたのが、とても惜しまれます。歌唱とダンスは付け合わせという感じで、基本は芝居にあります。独特のカラーが濃く、お客様の好き嫌いが分かれるのではないでしょうか。 |
上記コメントはポン太の主観&独断に基づいています なお、評価ランクはポン太の五つ星を参照ください |
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ア ク セ ス | ||
チフリン・チマヴィ歌劇団 事務所/東京都渋谷区代々木4−10−4スタジオF Tel: |
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