ミュージカル作品紹介(第264回) |
心 音(こころね) |
■劇 団 ミュージカル団クレアトール ■鑑 賞 日 平成14年1月19日(土) ソワレ ■劇 場 名 小松川区民施設(東大島) ■料 金 全席自由�,000円(当日料金) ■演 出 田原 裕登志 ■脚 本 鈴木 栄二 ■作 曲 永田 進 ■振 付 古町 彩子 ■ダンス指導 荒木 薫 ■音 響 中崎 京二 ■照 明 榊原 大輔 |
キ ャ ス ト |
希美 (大黒 靖子) レム (市瀬 恭子) 茜 (中野佐知子) 透 (赤羽 信人) 恭介 (田原裕登志) 冴絵 (川島 由恵) 玲 (金山 亜矢) 了 (山口 健司) 隆 (鈴木 栄二) ほか |
ス ト ー リ ー |
茜の主催する劇団に乱入してきた、暴漢恭介。彼の発砲した弾丸が掠め、主役希美は声を出すことができなくなった。主役を外れ落ち込む希美、それを慰めようとする透、それに嫉妬を抱く茜。 そこへ、人間のように動き回る人形レムが現れて、居着いてしまう。レムは希美と唯一会話ができ、おせっかいながらも透や茜に助言するのだった。一方、冴絵の率いる一団と、一匹狼の恭介が、共にレムを狙って蠢き始める。。。 |
コ メ ン ト | ||
シナリオ | ○ | 冒頭シーンがわけの分からぬまま過ぎたためか、意味不明な展開に頭を抱えることになりました。背景は何なのか、少しぐらい説明があっても良かったかも知れませんが、最後に強引な結末を付けてありました。 恭介とは何者で、彼は何故レムや冴絵と対決するのか・・茜たち劇団の話に絞った方が主題が明確になったはずです。また希美は、声が出なくても口の動きで話の内容は伝わるはずです。なぜレム以外に伝わらないのか説明が付きません。 |
キャスト | ○ | 芝居のできるキャストは何人かあり、歌唱のできるキャストもありましたが、随分と素人俳優が出ていたように感じます。すでに第4回公演であり、第1回公演よりもデグレードを感じるのは、何故なのでしょう。 |
ナンバー | ◎ | 立派な楽団がジャカジャカと上手に演奏していくものの、シンガーのために演奏するというよりも、オーケストラがコンサートを開いているような印象を受けました。 |
ステージ | △ | 奥行きのないステージの中央後半分をオーケストラが占拠していました。オケの左右に鉄骨組みがあり立体的になっていましたが、十分に空間が生かせず、キャストは辛そうでした。昇降のたびに鉄骨がキュッキュと泣き、耳障りでした。音響は、とくに序盤でボロボロでした。チグハグなボリュームで、聞こえない台詞や歌も目立ちました。 |
演 技 力 | ◎ | 総じて年配のキャストは芝居をしていました。市瀬は人形らしい動作を研究するべきでしょう。衣裳が普通であるだけに、どこから見ても人間のままです。 |
歌 唱 力 | ○ | 演奏の都合でしょうが、シンガーが唱いにくそうにしているナンバーが目白押しでした。楽曲としての美しさよりも、シンガーが歌えることが大事では無いでしょうか? 大黒は良い声をしていますが、聴かせてくれたのはわずかでした。また、歌えないキャストに無理矢理ナンバーを唱わせるのは、いかがなものでしょう。下手でも情感が伝わると違うのですが。 |
ダ ン ス | ○ | 特筆するほどにありません。殺陣もありましたが、アクションはバラバラでした。 |
総合評価 | ○ | 劇団HPの出来映えはとても素晴らしくて、チケットが1,000円というのも魅力的でした。しかし作品は、遠方まで出かける程になく、不満が残りました。一般客を呼び込むには、まだまだなレベルかと思います。 もともと楽団が主体で創られた劇団だそうです。だとしても、楽団が目立ちすぎて、そのために舞台美術や進行に制約を受けるのは本末転倒でしょう。脚本も歌唱も課題が多く、バランスある劇団に成長されることを望みます。 |
上記コメントはポン太の主観&独断に基づいています なお、評価ランクはポン太の五つ星を参照ください |
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ア ク セ ス | ||
ミュージカル団クレアトール 事務所/東京都西東京市緑町1−2−4−205 Tel:0424-61-6255 |
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