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ミュージカル作品紹介(第262回)
TWINS 〜 二人のライザ 〜
■鑑 賞 日 平成14年1月26日(土) マチネ
■劇 場 名 アートスフィア(天王洲アイル)
■料  金 全席指定 S席5,800円(前売料金)

■演出・構成 菅原 道則    ■脚  本 川手 ふき乃
■音楽監督・編曲 呉 富美   ■振  付 麻咲 梨乃
■美  術 中村 知子     ■照  明 林 順之
■音  響 嶋村 正勝     ■衣  裳 友好 まり子
■舞台監督 山本 真一郎    ■製  作 岡本 多鶴
キ ャ ス ト
ライザ    (剣   幸)   ジュディ   (高汐  巴)
MC他    (田辺とおる)                 
ダンサー(初音ひかり、湖上 芽映、小和瀬エミリ)       
ス ト ー リ ー
 名映画女優の名を欲しいままにした大女優ジュディ・ガーランド。生涯5度の結婚を繰り返し、謎の事故死を迎えた。一方ジュディが最初の夫との間に得た娘ライザ・ミネリ。親子共演を皮切りに、映画に舞台にと活躍していた。こちらも大女優として評判だったが、母親と同様に孤独からノイローゼに陥り、ドラッグや酒へのめり込んでいく。ところが1991年に奇跡的なカムバック。
 彼女は死んだはずの母の来訪を受け、励まされたのだという・・。夢の母娘共演を果たし、ジュディに導かれて新しいステップを歩み始める。
コ メ ン ト
シナリオ ジュディの代表作「オズの魔法使い」、ライザの代表作「キャバレー」を中心としたレビューショー。親子としてのチグハグな会話はありますが、付け合わせの感が強く、もの足りません。
キャスト ダンサーも含めてよく魅せてくれますが、ちょっと活かし切られていないという感じでした。
ナンバー New York New York」「Bye Bye Black Bird」は良かったです。キャバレー系のナンバーは中途半端に日本語が混じったので、詰まらない滑り出しに成っていました。
ステージ 背後に巨大なカーテンが吊られ、ライトアップで色を変えていくシンプルな構成。ハの字になったプレートに電飾もありましたが、全体に安作りです。机や壁の意味合いも薄く、ハーフミラーを交えた演出も映えませんでした。衣裳はバリエーションもあって、まずまずでした。
演 技 力 高汐は、ともに宝塚OG。堂々とした芝居は素晴らしいものの、ちょっと力の抜けたところが、気になりました。田辺は、高名なテノール歌手だそうですが、芝居は演技過剰でした。
歌 唱 力 の「New York New York」は迫力があり、力強い唱いに圧倒されました。総じて英語ナンバーは安定していましたが、日本語ナンバーは言葉が多すぎて唱いにくそうでした。高汐は聴かせるパートが少なかったので、今の実力はよく分かりません。
ダ ン ス ダンサー達は体を良く作ってあり、綺麗なフォームです。ただしフォッシーダンスは半端な印象で、ぎこちない動きが目立ちました。高汐のコンビネーションは、今一つな印象です。
総合評価 数年前のヒット作品の再演です。単なるミュージカルレビューよりは筋立てがしっかりしていますが、付け合わせ的な印象がぬぐえません。ナンバーの並べ方にも違和感を感じるところです。観客には宝塚時代からのファンが多かったようです。
上記コメントはポン太の主観&独断に基づいています
なお、評価ランクはポン太の五つ星を参照ください
ア ク セ ス
三都企画
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