ミュージカル作品紹介(第248回) | ||
桜 の 語 る 瞬 | ||
■劇 団 劇団A Musical Note ■鑑 賞 日 平成13年9月15日(土) ソワレ ■劇 場 名 東京芸術劇場・中ホール(池袋) ■料 金 全席指定 S席3,500円(前売料金) ■脚本・振付 三枝 幹音 ■音 楽 山本 伸幸 ■舞台監督 辰己 次郎,山田 和彦 ■美 術 佐藤 朋有子 ■照 明 中山 奈美 ■衣 裳 荒井 奈保子,小川 未紗子 ■音 響 佐藤 智紀 ■歌唱指導 阿瀬見 貴光 ■制 作 兵藤 沢人,金田 朋子 |
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キ ャ ス ト | ||
和寛 (高橋浩二朗) 吉野 (佐藤智恵子) 夕菜 (三枝美江子) 八重 (工藤理恵子) 普賢 (松谷 染佳) 長治 (党 英世) 隆太 (田中俊太郎) 沙耶 (佐藤 智子) 宇野 (佐藤 裕一) ほか |
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ス ト ー リ ー | ||
人生に疲れていた和寛は、立ち寄った旅先で吉野という不思議な女性に出会った。彼にとって行きずりの恋であったが、東京での激務の合間に彼女のことを思い出すのだった。 他方、桜の精の化身である吉野は、人間に姿を変え、双子の夕菜・八重を産み落とした。夕菜14歳のとき吉野は亡くなり、仕事を投げ出した和寛が戻ってきた。 |
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コ メ ン ト | ||
シナリオ | ○ | 桜と人間の交わりを主題にしてありますが、筋立ては難解です。とくに三組もカップルを作ることに違和感がありました。もっと素直なストーリーとして、キャストを生かすべきではなかったでしょうか。 三宅島チャリティとありましたが、三宅島とは全く関係のない作品でした。 |
キャスト | ◎ | 演技派が多く、芝居はよく見せていました。ダンサーもそれなりの数を揃えていましたが、シンガーは不足した印象です。 |
ナンバー | ○ | シンガーの力量不足なのか、冴えないナンバーが多かったです。「Never Say Never」「Dear・・・」はもう少し巧く使って欲しいです。 |
ステージ | ◎ | 中ホール常設の昇降ステージを使い、立体的なステージングでした。天井から降りてくる背景は、頻繁に上下する割には表現が今少し伝わりません。衣裳は、総じてシンプルでした。 |
演 技 力 | ◎ | 高橋は時代劇専門とのことで、意外にステージでは上がっていたようです。ベテランの貫禄を感じました。松谷は老け役に徹し、良い味がありました。吉野役とのダブルキャストだそうですが、どう演じ分けたのか興味があります。三枝は舞台度胸があり、情感を込めた巧い演技をしていました。党の恬淡とした演技も面白く、時々熱を込めて語る変化が楽しめます。 |
歌 唱 力 | ○ | 佐藤は一部ナンバーで良い歌声でしたが、通しでは力なくインパクトが弱かったです。高橋の絞り出すような唱いは、初ミュージカルという気負いがあったでしょうか。三枝は、声量足りずカラオケ調でした。 |
ダ ン ス | ◎ | ちょっと不思議な振りでした。一幕では三枝のキビキビしたダンスが見事で、もう一人目立つダンサーがありました。 |
総合評価 | ◎ | 登場人物を複雑に描こうとしていた印象で、上演時間の割にストレスが溜まる作品でした。必要以上に緊張を強いられるのは厳しいので、少しだけ展開に工夫が欲しいです。笑いを取りたそうなシーンも数カ所ありましたが、持ち出し方に工夫が必要かと思います。 |
上記コメントはポン太の主観&独断に基づいています なお、評価ランクはポン太の五つ星を参照ください |
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ア ク セ ス | ||
劇団A Musical Note 事務所/志木市柏町6−27−20−206 Tel: |
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