ミュージカル作品紹介(第240回) | ||
流れ星のララバイ | ||
■劇 団 南青山少女歌劇団 ■鑑 賞 日 平成13年8月4日(土) マチネ ■劇 場 名 新国立劇場・小劇場(初台) ■料 金 全席指定 S席4,000円(前売料金) ■脚 本 高橋 由美子 ■演 出 八木橋 修 ■音 楽 梶浦 由記 ■振 付 横田 愛 ■美 術 土屋 茂昭 ■照 明 源河 新一 ■音 響 実吉 英一 ■舞台監督 深見 信生 ■衣 裳 能澤 宏明 ■ヘアメイク 中原 雅子 ■電 飾 小田切 秀一 ■タ ッ プ RONII ■制 作 森岡 由貴,中村 礼 |
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キ ャ ス ト | ||
雛子 (中山 理奈) 桃子 (南里 侑香) 里美 (真 代) 小夜 (須川華奈子) 彩香 (染谷 有紀) 多恵 (森田このみ) ヒカル (池田 淑子) 住田 (森田 杏里) 沢田 (飯田 未) 藤井 (河内 浪江) めぐみ (小南 千明) ほか多数 |
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ス ト ー リ ー | ||
桃子たち5人は、学校の単位不足の代償として、病院でのボランティアを課せられた。沢田先生の指導の元、看護の大切さを学ぶものの、不良患者の雛子には振り回されるばかり。仕事の邪魔をしたり、悪態をついたり、脱走したりする雛子の病気は・・白血病だった。骨髄移植に必要なドナーを求めてビラ配りをする桃子たちだったが、報われない。ますます荒れる雛子は、手が着けられなくなり・・。 | ||
コ メ ン ト | ||
シナリオ | ○ | 淡々としたシナリオでした。白血病とドナーを扱っていましたが、少し軽いノリであったのが惜しまれます。お約束的なシナリオで、先の展開で読めてしまうため、もう少し捻りが欲しいところです。 一幕はミュージカル、二幕はダンスショーでした。南少の場合は、こういう配分の方が楽しめそうです。 |
キャスト | ◎ | 本公演で卒業するメンバーが中心でした。2年前は頼りなさそうだったキャストも、それなりに成長していた印象を受けました。次回公演から当面は、レベル低下が心配です。 |
ナンバー | ◎ | 一幕では、ソングナンバーが多く用意されていました。三回唱われる「子守歌」は、良い詞を使っています。「小さな勇気」もまずまずです。 二幕では、ピンクレディメドレーや劇団ヒットメドレーが使われました。 |
ステージ | ◎ | ミッション系の病院という設定で、それらしい雰囲気のセットに仕上がっていました。場面転換を最小限にするため、部分的にカーテンを活用する演出が良かったと思います。照明効果は、毎作品似たような印象で、マンネリ化しているようです。 二幕のダンスショーの衣裳は、統一感に欠けていましたが、それなりに目を惹く見栄えの良いデザインでした。 |
演 技 力 | ◎ | 南里は熱演していましたが、微妙なぎこちなさを感じます。中山もキャラクターを研究しているようでしたが、不自然さが目立ちました。あとのメンバーは、科白を噛んだり間違ったり、会話に不自然さが目立ちました。順繰りに台本棒読みというシーンもありましたので、演技下手が気になります。子役の小南の方が演技派だと思います。 |
歌 唱 力 | ◎ | 南里の歌唱力アップがありました。重くて響きの良い声で、それなりに声量もありました。今後の活躍が期待できそうです。中山もまずまずで、南里とのデュオが良かったです。シンガーを二人に絞り込んでいるため、前作までよりも聞き苦しいシーンが減りました。 |
ダ ン ス | ☆ | 一幕では、そこそこのダンスが見られました。二幕のダンスショーでは、派手なダンスもあり楽しめました。須川の一風変わった頑張りが、面白いです。次回作以降で、メインに成っていくのでしょうか。 キッズメンバーのダンスは、それなりに素質のある子供も交じっていますが、バラバラで不統一なフォーメーションが最悪でした。チャイドル路線に走っていくのは、いかがなものでしょう。 |
総合評価 | ◎ | キッズのダンス以外は、まずまずの仕上がりでしたが、小さく纏まった印象を受けました。どんどん卒業していくのも仕方ないですが、グレードに凸凹を生じるのが惜しいです。また、演技力と歌唱力の一層の充実に、引き続き期待します。 二幕で、バカ騒ぎをする観客がありました。単なる声援だけなら良いですが、立ち上がったり騒いだりするのは係員が制止すべきで無かったかと思います。アイドル目当ての勘違い客は、とても迷惑します。 |
上記コメントはポン太の主観&独断に基づいています なお、評価ランクはポン太の五つ星を参照ください |
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ア ク セ ス | ||
南青山少女歌劇団 事務所/東京都港区南青山2−6−20 Tel: |
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