ミュージカル作品紹介(第231回) | ||
ラ・ラ・ラ・ワンダフル | ||
■劇 団 大久保企画 ■鑑 賞 日 平成13年6月22日(金) ソワレ ■劇 場 名 東京芸術劇場 小ホール2(池袋) ■料 金 全席自由,500円(前売料金) ■作・演出・作詞 大久保 良太 ■作 曲 広川 典男 ■振 付 橋本 美江,高橋 しん子,波路 はるか,HIRO ■照 明 塚本 悟,林 順之 ■音 響 友清 裕紀 ■舞台監督・美術 加藤 正信,猪俣 孝之 ■衣 裳 村田 和世 ■歌唱指導 佐藤 光義 ■総指揮・製作 大久保 千鶴子 |
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キ ャ ス ト | ||
アイリス (古川 恭子) マイク (乾 あきお) イヴ (松岡 美希) ベーカー (桝川 譲治) ジャック (土屋 大輔) メアリー (坂下しのぶ) ジェーン (水津 亜子) イザベル (井上貴代子) ヘレン (蒲 ゆかり) トム (井手口拓也) ほか多数 |
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ス ト ー リ ー | ||
誠実な人柄で多くの人に慕われ、父親の住宅ローン会社を運営しているマイク。悪徳な銀行家ベーカーは、マイクとその商売が気に喰わず、何とか足を掬おうと機会を狙っている。ところが堅実で良心的なマイクの商売は、順調そのものだった。妻メアリーと幸せな家庭を築きつつあったが、大事な小切手をベーカーに奪われて、会社は倒産の危機に・・。死を覚悟したマイクの前に、二級天使と名乗るドジなアイリスが登場した。彼女はマイクの居なかった世界を見せることで、彼の存在価値を再認識させようとするのだったが・・。 | ||
コ メ ン ト | ||
シナリオ | △ |
非常に分かりにくいシナリオでした。多数のキャストを登場させるために、子供時代・青年時代・現在の3シーンを用意したようですが、いずれも甘い構成になって半端でした。展開は断片的で、不自然な進行が目立ちました。無用な伏線を省略し現代一本で整理すべきで無かったでしょうか? またダンスシーンとシナリオの乖離が、非常に問題ありです。 |
キャスト | ◎ | ダンサーとしてのレベルは高いですが、演技下手なキャストが目立ちました。客演に良い俳優を登用しているものの、シナリオの拙さもあって、アンマッチが目立ちました。とくに子役を登場させる必然性がなく、キャストのテーマが絞れていません。 |
ナンバー | ○ | メロディは綺麗ですが、平べったい歌詞が並んでいました。ソングナンバーへの配慮が不十分な印象です。 |
ステージ | ◎ | 左右後方に立ち台と階段がありました。ダンスシーンが多いこともあり、シンプルで良いと思います。金庫やツリーなど小道具に凝りすぎていました。小道具もシンプルな方が良いと思います。場面転換にカーテンを多用していましたが、単調であることと時間ロスが気になりました。ダンスコスチュームは、斬新なものがありましたが、全体的には地味だと思います。 |
演 技 力 | ◎ |
古川は、表情まで計算した良い芝居をしますが、他とのアンバランスが悪目立ちました。乾・土屋・水津は演技派ですが、凝りすぎたところもあり、冴えは不足に感じました。 アンサンブルは、科白棒読みもあり、単調な芝居が長く感じられました。坂下・井上には、役に合わせた堂々とした演技が欲しいです。真剣さは、子役達の方が圧倒的な迫力を持っています。 |
歌 唱 力 | ○ | 古川は、平べったく感動の薄いナンバーを、メリハリつけてソウルフルに唱っていました。ナンバーの出来が良ければ、一層引き立っただけに惜しいです。松岡は美声だと思いますが、控えめ過ぎたので、物足りませんでした。フルコーラスは、質が揃わず頼りないため、冴えませんでした。 |
ダ ン ス | ☆ | 「ロックダンス」と「リズムタップ」は迫力を感じますが、劇中では脈絡なく、死んでしまいました。ダンサーのレベルは高く、個人レベルで目立つ人が多かったです。キャストの中では、蒲・澤田・鳥井が目立ってました。 |
総合評価 | ◎ |
ダンス主体でした。ダンス発表会とした方が粗が少ないと思いますが、ミュージカル作品に拘ってあるようです。素人芝居の雰囲気が出てしまうのは、シナリオの問題と演技練習の不足にあると思います。客演は美味いので、芝居は客演主体で回すべきかも知れません。 古川の若々しい役回りは、随分と久しぶりに見ました。そこそこの年齢だと思いますが、体作りに余念が無く、声も変わらず見事です。今後もSTEPSで活躍を続けて欲しい名女優です。 |
上記コメントはポン太の主観&独断に基づいています なお、評価ランクはポン太の五つ星を参照ください |
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ア ク セ ス | ||
大久保企画 事務所/東京都豊島区南池袋1−20−1 Tel: |
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