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ミュージカル作品紹介(第232回)
未来伝説桃太郎2001
■劇  団 マガジン
■鑑 賞 日 平成13年6月23日(土) ソワレ
■劇 場 名 アートスフィア(天王洲アイル)
■料  金 一部指定�,000円(前売料金)

■作・演出・監修 船越 英一郎 ■音楽監督・作曲 松本 孝浩
■作詩・作曲 水口 馨     ■振  付 高野 千夏
■アクション 中村 嘉夫    ■美  術 宮原 修一
■照  明 森下 泰      ■音  響 篠塚 忠彦
■舞台監督 今井 聰      ■所作指導 藤間 紫乃弥
■制  作 南雲 勝郎,小林 幸彦
キ ャ ス ト
桃太郎    (渡辺  純)   日吉丸    (真矢  武)
雉之助   (山崎タカヤス)   犬魁     (石丸 貴志)
招の猫八   (土屋 貴司)   かぐや姫   (風間美穂子)
浦島太郎   (水口  馨)   おみつ    (永井美恵子)
巴桃幻斎  (さたけなおこ)   天鬼大門   (中村 嘉夫)
招の子猫   (高瀬ひとみ)             ほか多数
ス ト ー リ ー
 竜宮から戻った太郎は、老婆となったおみつと再会し、夫婦となった。二人は天に子宝を請うて、桃太郎を授かった。見る見る大きくなり怪力を発揮する桃太郎は、黄金の桃を手に入れてくると言って、京へと旅だった。道中で猫八雉之助日吉丸を家来として乗り込むものの、桃は大門ら天鬼に守られていて手が出せない。京では、巴の広める宗教が信者を増やしていたが、裏で大門と繋がっているらしい。腹一杯になれば怪力を発揮する桃太郎だが・・。はるか未来での桃太郎物語。
コ メ ン ト
シナリオ シンプルで分かりやすいシナリオでした。ベタなギャグもありますが、全体に小気味良い展開で、楽しめました。リメーク再演だけのことは、あります。猫八と犬魁の存在が、完全に浮いていたのが惜しまれます。
キャスト 毎回良いキャストを集めています。他劇団ではお目に掛かれない名優も多いことが、評価できます。また、上手にキャラクターの書き分けができていることも良く、アンサンブルもそれなりに個性を出していました。
ナンバー ダンスナンバーは、リズムの良いモノが多いです。「大暴れ天鬼一族」「最終決戦」など見所沢山です。「夢の奇跡」は、良いソングナンバーであるのですが・・。
ステージ 高さ2m程の櫓があり、両脇の立ち台との間に板が渡してあります。さらに低い立ち台が前両袖にありました。衣裳は、独自の意匠を凝らしたカラフルで、金銀やラメも活用した煌びやかなものでした。ステージがよく映えます。動きやすいショートな和風ドレスも良いデザインです。
演 技 力 高瀬中村の掛け合いが絶妙でした。水口は、年を経るごとにパワーアップしています。土屋真矢も面白いですが、いささか濃いです。アンサンブルのレベルも高く、大根は目に付きませんでした。7歳の川井が、2分余りの難しい口上を見事に演じきったのが素晴らしく、☆☆を上げたいと思います。
歌 唱 力 夢の奇跡」は、統一感のないバラバラなコーラスでした。「桃から生まれた桃太郎」は、音入りが悪く聞き取りにくかったです。あまり歌唱に重点を置いていない印象を受けます。
ダ ン ス
とにかく派手なアクションが次々に出てきます。妥協のない動きで、格好良く極まっています。真矢は、殺陣プロだけに勢いがあります。二年前も大活躍だった渡辺は、元気な立ち回りが映えます。中村の大きな動きも良いですが、男優メンバー全てが良く揃っています。女優達のリズミカルなダンスも美しく、終始ダンスでは圧倒されました。
総合評価 ダンスは、何度でも見てみたい素晴らしい出来です。本作はシナリオの出来も良く、飽きさせないところが見事です。難を挙げると、歌唱のウェートが低いことですが、芝居とダンスで十分に補いが着けてあります。できれば年2回公演となって欲しいのですが、質を維持するには年1回ペースが限界なのでしょうか? 船越さん、ご結婚おめでとうございます!!。
上記コメントはポン太の主観&独断に基づいています
なお、評価ランクはポン太の五つ星を参照ください
ア ク セ ス
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